米雇用統計待ちのなかで、ややドル売りの動き 米債利回り低下 ドル円150円台前半=ロンドン為替概況
米雇用統計待ちのなかで、ややドル売りの動き 米債利回り低下 ドル円150円台前半=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、米雇用統計待ちのなかで、ややドル売りの動き。米債利回り動向をにらんだ値動きに終始している。ロンドン朝方に米10年債利回りが4.67%台に上昇すると、ドル円は150.40近辺に買われた。その後、米債利回りが4.64%台に低下したことで150.10台へと安値を小幅に広げている。ユーロドルは1.0620付近に下げたあと、上昇に転じて高値を1.0650近辺に伸ばしている。ポンドドルも1.2185近辺に下押ししたあと1.22台乗せから1.2230近辺に高値を更新。総じてドル売りが優勢となっているが、前日からのレンジ取引にとどまっており、調整の域を出ない動き。欧州株は買いが先行したが、足元では下げに転じる場面もあり方向性に乏しい。ユーロ円は159円台後半から一時160円台乗せも、再び159円台後半に戻している。ポンド円は183円台前半から183.60台まで小幅に上昇。10月英非製造業PMI確報値が速報値から上方改定されたことで、ポンド買い反応がみられた。9月ユーロ圏失業率は6.5%と前回の6.4%からわずかに上昇、ユーロ買いが一服する場面があった。
ドル円は150円台前半での取引。アジア時間に150.55近辺から150.30付近へと軟化したあと、ロンドン朝方には150.40付近まで一時買われた。米債利回りが小幅に上昇したことに反応した。しかし、その後は米債利回りが低下しており、ドル円も150.10台へと軟化してきている。米雇用統計待ちとなるなかで、前日NY市場でのドル買いに調整が入る程度の動きにとどまっている。
ユーロドルは1.06台半ばでの取引。アジア時間に1.0615近辺から1.0630付近へとじり高となったあと、ロンドン朝方には1.0620付近まで一時軟化。その後は米債利回りの低下とともに1.0650近辺へと買われてきている。ユーロ円は159.70付近での揉み合いのあと、160.05近辺まで上昇。その後は159.80台へと上げ一服。対ポンドではユーロ買いが先行も、足元では戻している。
ポンドドルは1.22台前半での取引。1.22を挟んだ揉み合いが続いたあと、いったん1.2180台まで軟化。その後は米債利回り低下とともに1.2230付近に高値を伸ばしてきている。ポンド円は183円台前半での揉み合いでは183.20台で下げ止まり。その後は183.70付近へと小高く推移している。ユーロポンドは0.8705近辺から0.8720近辺で上に往って来い。英非製造業PMI確報値が上方改定されたことを受けて、ややポンド買いが優勢になっている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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