ダウ先物は下落 高金利の長期化とソフトランディングの期待後退が引き続き圧迫=米国株
米株価指数先物(12月限)(NY時間08:57)
ダウ先物 34102(-171.00 -0.50%)
S&P500 4353.75(-25.00 -0.57%)
ナスダック100先物 14846.00(-89.25 -0.60%)
米株価指数先物市場でダウ先物、ナスダック100とも下落しており、きょうの米株式市場は下落して始まりそうだ。本日の米国債利回りは低下してNY時間が始まっているものの、FRBが高金利を長期化させるとの見方がソフトランディングへの期待を薄れさせ、投資家はリスク資産への投資を手控えているようだ。
市場からは、「株式市場は利下げと力強い成長を積極的に織り込み過ぎていると以前から考えてきた。データ次第のFRBには、インフレに弱腰になるインセンティブはない。利上げ終了が間近に迫っているものの、高金利が長期化によって成長が弱まるという見通しが株式市場を圧迫している」との声も聞かれる。
また、JPモルガンのダイモンCEOの発言が伝わり、米金利が7%に達するという最悪のシナリオも考慮すべきとの見解を示していた。FRBが引き締めサイクルの終わりに近づいており、金融市場は来年からの引き下げを想定しているという市場のコンセンサスとは対照的。
米政府機関閉鎖の可能性が高まっていることも、引き続き米株式市場の重しとなっている。ムーディーズは前日、閉鎖となれば格付けの判断に影響する可能性を示唆していた。同社は「短期的な閉鎖でさえ米国の制度とガバナンスの強さの弱さを際立たせる」と述べていた。
本日はこのあと日本時間23時に8月の米新築住宅販売件数と9月調査分の米消費者信頼感指数が発表となり注目される。
決算では、コストコ<COST>が引け後に6-8月期(第4四半期)の決算を発表予定。
(NY時間09:08) 時間外
アップル<AAPL> 175.00(-1.08 -0.61%)
マイクロソフト<MSFT> 315.40(-2.14 -0.67%)
アマゾン<AMZN> 130.41(-0.86 -0.66%)
アルファベット<GOOG> 131.09(-1.08 -0.82%)
テスラ<TSLA> 243.75(-3.24 -1.31%)
メタ・プラットフォームズ<META> 298.57(-2.26 -0.75%)
AMD<AMD> 96.82(-0.56 -0.58%)
エヌビディア<NVDA> 421.11(-1.11 -0.26%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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