７月分の米中古住宅販売件数は２カ月連続で減少 品薄が引き続き影響

＊米中古住宅販売件数（7月）23:00
結果　407万件
予想　414万件　前回　416万件
中間価格　40.67万ドル（41.00万ドル）　
在庫　3.3ヵ月分（3.1ヵ月分）
（）は前回値

　日本時間２３時に発表になった７月分の米中古住宅販売件数は年率換算で４０７万件と２カ月連続での減少となった。予想も下回っている。米住宅市場の需要は底堅いものの、販売在庫の品薄が引き続き影響した。

　高金利の環境下で、低金利時代に購入した住宅保有者からの買い替え需要が低下しており、市場への出物が少なくなっている。米中古住宅市場は品薄の状態が続いている中で、価格も記録的な水準に上昇しており、購入希望者も状況を見守っている状況。７月も米住宅ローン金利３０年物は一時７％を超え、中古住宅市場の置かれている状況に変化はない。

　全米不動産業者協会（ＮＡＲ）は声明で「現在の販売活動の原動力は在庫の有無と住宅ローン金利だが、残念ながら、どちらも買い手にとって不利な状況だ」と述べている。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美