ダウ平均は7日続伸 一時400ドル超上昇 銀行の決算がフォロー=米国株前半
NY株式18日(NY時間13:18)
ダウ平均 34900.52(+315.17 +0.91%)
ナスダック 14325.21(+80.26 +0.57%)
CME日経平均先物 32755(大証終比:+375 +1.15%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は7日続伸し、上げ幅は一時400ドルを超える場面が見られた。取引開始前に発表になった銀行の決算がフォローとなっている模様。特にバンカメ<BAC>とモルガン・スタンレー<MS>が決算を発表し、バンカメはトレーディング収益が予想外に好調だったことが寄与。一方、モルガン・スタンレーはトレーディング部門、特に債券・為替・商品(FICC)が冴えなかったものの、ウェルス・マネジメント部門の売上高が過去最高を記録した。
今回の決算シーズンはまだ発表は僅かではあるものの、好調なスタートを切っており、既に発表を終えたS&P500企業の約84%が予想を上回る純利益を計上している。
きょうは銀行株や産業株など循環株への買いが強まっている。一方、IT・ハイテク株は全体的に軟調。マイクロソフト<MSFT>に買いが強まり最高値を更新していることで、ナスダックはプラス圏に浮上しているものの、アップル<AAPL>やアマゾン<AMZN>、メタ・プラットフォームズ<META>などの主力株は軟調な動き。
マイクロソフトについては、同社はマイクロソフト365コパイロットの利用料を発表。顧客企業がすでに支払っている料金に加え、1ユーザーあたり月額30ドルを追加で支払うと発表した。市場からは、強気な値付けと見られている模様。
全体のファンダメンタルズについては、中国経済への懸念はあるものの、直近のインフレ指標が鈍化傾向を示していることで、ソフトランディングのシナリオを後押ししている。FRBの利上げについても来週の利上げで最後との見方も少なくない。
一方、景気の先行きに警戒感も根強いことも事実。「われわれはスイートスポットにいるとは思えない。もし、スイートスポットにいるのであれば、先行指標や同時に発表される指標のいくつかがマイナスになることはない」といった指摘も聞かれる。
取引開始前に6月の米小売売上高が発表され、前月比0.2%増と予想を下回る内容となった。ただ、GDPの算出に使用される飲食店、自動車、建材、ガソリンを除いた売上高は前月比0.6%増と予想を上回った。
*米小売売上高(6月)21:30
結果 0.2%
予想 0.5% 前回 0.5%(0.3%から修正)(前月比)
結果 0.2%
予想 0.3% 前回 0.3%(0.1%から修正)(コア・前月比)
結果 0.6%
予想 0.3% 前回 0.3%(0.2%から修正)(自動車・建材、ガソリンスタンド・食品を除く・前月比)
バンカメ<BAC> 30.73(+1.33 +4.51%)
モルガン・スタンレー<MS> 91.44(+5.07 +5.87%)
チャールズ・シュワブ<SCHW> 65.71(+7.07 +12.06%)
アップル<AAPL> 192.89(-1.10 -0.57%)
マイクロソフト<MSFT> 363.92(+18.19 +5.26%)
アマゾン<AMZN> 133.20(-0.36 -0.27%)
アルファベットC<GOOG> 123.87(-1.19 -0.95%)
テスラ<TSLA> 290.84(+0.46 +0.16%)
メタ・プラットフォームズ<META> 313.25(+2.63 +0.85%)
AMD<AMD> 117.26(-1.06 -0.90%)
エヌビディア<NVDA> 473.44(+8.83 +1.90%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。