FEDウォッチャー・ニック氏 コアインフレは5%程度に低下と予想も経済順調ならインフレのさらなる低下困難に
FEDウォッチャー・ニック氏 コアインフレは5%程度に低下と予想も経済順調ならインフレのさらなる低下困難に
きのう発表された米国6月の中古車価格は前月比4.2%下落と、2020年4月以降で最大の下げを記録した。6月としては過去最大の下落率。中古車価格の下落を受け米コアインフレの低下が予想されている。
WSJのFEDウォッチャーことニック・ティミラオス氏は、米中古車セクターはコア指数の押し下げに寄与すると予想しているが、米経済が弱まらない限り、さらなるインフレ低下は難しいと指摘。
ニック氏は、米国人にとってインフレに関するいいニュースが待っている。今週、全体のインフレ率は約3%に低下し、2年ぶり低水準になると見ている。コアインフレは18カ月ぶり低水準となる5%程度に低下すると予想。エコノミストらはコアインフレは今後数カ月でさらに低下し、3.5-4.0%になる可能性があると考えている。
ただ、米経済が順調ならば、さらなるインフレ低下は難しく、中銀目標の2%まで下げることは困難になる。FRBは労働市場が弱まるまで金融政策を引き締めることを余儀なくされる可能性があるとニック氏は指摘している。

執筆者 : MINKABU PRESS
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