週末調整でややドル買い戻される、ドル円一時139円台後半=ロンドン為替概況
週末調整でややドル買い戻される、ドル円一時139円台後半=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ややドル買いが優勢。前日のNY市場でのドル売りに対する調整が入っている。ドル円の買いが先行し、一時139.73近辺まで上昇。ドル売りへの調整に加えて、関係者が来週の日銀決定会合でのYCCなど緩和策の維持を確認したことが円売り圧力となった面があった。ただ、NY市場を控えて買いも一服し、139円台半ばに落ち着いている。ユーロドルは1.0780付近から一時1.0750台へ、ポンドドルは1.2570付近まで買われたあとは1.2530台まで軟化する場面があった。欧州株は売りが優勢だが、下げ幅は限定的。全般に週末調整のムードとなっている。クロス円は序盤の円安局面でユーロ円が150.40台、ポンド円が175.20台へと買われたあとは値動きが一服している。トルコリラは再び最安値を更新している。新中銀総裁が任命され、政策の正常化が期待されているが、為替市場では引き続きリラ売り圧力が優勢。ノルウェークローネが堅調。この日発表された同国のインフレ指標が強含んだことが利上げ観測につながった模様。
ドル円は139円台半ばでの取引。東京市場からの上昇を受けてロンドン序盤も堅調に推移した。関係者が来週の日銀決定会合電緩和策の継続を確認したことが円売り圧力となった面もあり、一時139.73近辺に高値を伸ばした。米債利回りの上昇も下支えに。ただ、欧州株が軟調に推移するなかで、買いは一服している。
ユーロドルは1.07台後半での取引。米債利回りの上昇とともにドル買い圧力に押されている。1.0780付近から一時1.0757近辺まで軟化した。足元ではNY勢の参加を控えて下げ一服となっている。ユーロ円は序盤にドル円とともに買われて150.44近辺に高値を伸ばした。その後は150円台前半での揉み合いとなっている。対ポンドではユーロは上値重く推移している。きょうは目立った英欧経済統計発表がないなかで前日からのユーロポンドの流れが再燃した格好。
ポンドドルは1.25台半ばでの取引。ロンドン朝方につけた1.2568近辺を高値にその後はドル買いに押されて1.2534近辺まで軟化した。足元では1.25台半ばでの揉み合いとなっている。ポンド円は175円を挟んだ取引となっている。東京市場からの買いの流れは一服も、高止まりしている。ユーロポンドは0.8590近辺から0.8573近辺へと軟化した。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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