スーダン邦人ら４５人退避 自衛隊機でジブチへ輸送

　岸田首相は、アフリカ北東部スーダンに在留する邦人とその家族計４５人が自衛隊機で国外退避したと明らかにした。日本時間２３時５０分頃に官邸で会見を行った。

　周辺国ジブチに待機している自衛隊輸送機をスーダンに派遣し、北東部ポートスーダンで邦人を乗せてジブチに輸送を始めた。首相は武井外務副大臣を２３日夜にジブチへ派遣したと説明。フランス政府は、空軍機でジブチに退避した人の中に日本人２人が含まれると認めた。

　スーダンでは、正規軍と準軍事組織「即応支援部隊（ＲＳＦ）」が合意した２１日から３日間の停戦は終了。情勢は流動的で衝突激化の恐れがある。

　関係者によると、国連職員らを乗せた退避車列は北東部ポートスーダンに向け、既に首都ハルツームを出発。一部の日本人も加わっているとみられる。

　フランスの外務、国防両省は２４日、自国民ら計３８８人をジブチへ退避させ、その中に日本人も含まれると発表した。