ラムリサーチが上昇 今回の決算に肯定的な見解=米国株個別
半導体製造装置のラムリサーチ<LRCX>が上昇。前日引け後に1-3月期決算(第3四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株利益が予想を上回った。ただ、ガイダンスでは第4四半期の見通しは1株利益、売上高とも予想を下回る見通しを示している。
ただ、株価はポジティブな反応を示している。アナリストも今回の決算にほぼ肯定的な見解を示しており、ガイダンスは予想よりも弱かったものの、今回の決算は底打ちの兆しを示していると述べている。「同社の売上高は底に近づいている可能性がある。中国を中心とした顧客からの堅調な需要は第4四半期まで伸びる可能性がある」と述べていた。
なお同社は、米国の貿易制限に関する説明を受けた後、以前の想定よりも多くの製品を中国に輸出することができると述べた。10月に発表されたバイデン政権の半導体輸出規制が中国への販売にどう影響を及ぼすか、市場はその動向を探っていた。米政府は、中国が武器に装備できる最先端のチップ産業を発展させるのを阻止するために規則を導入。
同社のアーチャーCEOは「米政府が昨年10月に発表した対中輸出規制の明確化を通知してきた。この通達により、当初の想定で除外していた製品の輸出が可能となった。これらのツールは年後半に出荷する予定だ」と述べた。
(1-3月・第3四半期)
・1株利益(調整後):6.99ドル(予想:6.50ドル)
・売上高:38.7億ドル(予想:38.2億ドル)
システム:22.6億ドル(予想:22.7億ドル)
カスタマーサポート・その他:16.1億ドル(予想:15.4億ドル)
・粗利益率(調整後):44.0%(予想:43.8%)
・営業利益率(調整後):28.3%(予想:27.5%)
(4-6月・第4四半期見通し)
・1株利益(調整後):4.00~5.50ドル(予想:5.55ドル)
・売上高:28~34億ドル(予想:34.5億ドル)
・粗利益率(調整後):42.2~44.2%(予想:43.7%)
(NY時間10:47)
ラムリサーチ<LRCX> 524.69(+33.67 +6.86%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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