PNCが決算受け下落 ひとまず安心感も第2四半期の減収見通しを嫌気=米国株個別
米地銀のPNCファイナンシャル<PNC>が下落。取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、経常収益は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。警戒されていた預金残高は第1四半期末時点で4368億ドルと、予想は下回ったものの、前四半期から僅かに増加している。
通期については、融資は1―3%の増加を見込み、経常収益は4―5%の増加を見込んでいる。ただ、自社株買いについては第2四半期以降に縮小を予定していると述べた。
ひとまず、市場には安心感が広がり、時間外で同社株は買いが先行していたものの、通常取引に入って戻り売りに押されている。第2四半期の経常収益の見通しが約3%の減収を見込んでいる点が嫌気されているとの指摘も出ている。
(1-3月・第1四半期)
・1株利益(調整後):3.98ドル(予想:3.66ドル)
・経常収益:56億ドル(予想:56.1億ドル)
・融資残高(期末時点):3265億ドル(予想:3278億ドル)
・預金残高:4368億ドル(予想:4336億ドル)
・純受取利息(NII):35.9億ドル(予想:36.2億ドル)
・貸倒引当金:2.35億ドル(予想:3.17億ドル)
(NY時間09:54)
PNCファイナンシャル<PNC> 119.43(-1.99 -1.63%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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