5月FOMCは銀行問題の影響も協議されるとの見方も=米国株個別
きょうは3月の米消費者物価指数(CPI)が発表になっていたが、米株式市場の決定打にはなっておらず、ダウ平均も方向感のない展開が見られている。米CPIを消化し、次のテーマは週末の米大手銀の決算に移りそうだが、銀行問題の影響と景気の先行き不透明感に対して、大手銀がどのようなコメントを発してくるか注目されているようだ。
地銀のみならず、大手銀も預金の流出が確認されており、アナリストの予測によると、大手5行の預金残高は前年同期比で5210億ドル減少し、過去10年間で最大の落ち込みとなる見通しだとの指摘も出ていた。銀行危機で地銀から大手銀に預金が流れたものの、そこから、より高金利の商品への流出も活発化し、相殺できなかったという。
市場からは、5月FOMCでは銀行問題の経済への影響も議論されるとの見方が出ている。ただ、銀行問題は今後も何らかの影響が出ることが予想されるものの、経済指標に影響が表れてくるのはまだ先の話で、それよりも、1-3月期の銀行の決算や4月の銀行上級貸出担当者調査(SLOOS)などの数字を評価する可能性のほうが高いという。
NY株式12日(NY時間13:33)
ダウ平均 33864.35(+179.56 +0.53%)
ナスダック 12058.02(+26.14 +0.22%)
CME日経平均先物 28120(大証終比:+30 +0.11%)
(NY時間13:33)
JPモルガン<JPM> 129.02(+0.50 +0.39%)
シティグループ<C> 47.06(-0.14 -0.30%)
バンカメ<BAC> 28.71(0.00 0.00%)
ウェルズ・ファーゴ<WFC> 39.40(+0.03 +0.08%)
ゴールドマン<GS> 331.89(+4.52 +1.38%)
モルガン・スタンレー<MS> 85.86(+0.77 +0.90%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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