【本日の見通し】リスク警戒の動き継続、イースター前の調整に警戒
【本日の見通し】リスク警戒の動き継続、イースター前の調整に警戒
昨日の米ISM非製造業景気指数は、全体の数字が予想を下回ったことに加え、先行きを受けて重要視される新規受注が62.6から52.2へ10ポイント以上も大きく下げた。雇用部門も54.0から51.3と2.7ポイントの低下を見せており、明日の米雇用統計への警戒感が広がっている。
ここにきて急速に広がる米景気鈍化懸念を受けて、5月の米FOMCでの金利据え置き見通しと、7月FOMC以降の利下げ開始期待が強まっており、ドル売り材料となっている。
ただ、明日はグッドフライデー、月曜日はイースターマンデーで世界の多くの市場が休場。米国は連邦の休日ではないため、雇用統計は発表されるが、株式市場などは休場。欧州は金曜日、月曜日と休場となっており、取引参加者が極端に少なくなる。
昨日のドル円は安値を付けた後、反発を見せた。イースター休暇前の調整が買い戻しを誘ったとみられる。今日この後も米景気の鈍化懸念からリスク警戒の動きが見込まれるが、調整の動きも入りそうで、不安定な動きが見込まれる。また明日は取引参加者が極端に少ない中での雇用統計発表ということで、相当に荒っぽい展開が見込まれる。一時的な相場の急変動に注意したい。
MINKABU PRESS 山岡和雅

執筆者 : MINKABU PRESS
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