東京株式(大引け)=323円高と急反発、金融不安後退を好感し買い先行
17日の東京株式市場で日経平均株価は急反発。米国の金融システム不安が後退し、前日の米株式市場が上昇したことが好感された。
大引けの日経平均株価は前日比323円18銭高の2万7333円79銭。プライム市場の売買高概算は16億4105万株。売買代金概算は3兆6788億円となった。値上がり銘柄数は1350と全体の約73%、値下がり銘柄数は423、変わらずは62銘柄だった。
前日の米株式市場では、NYダウが371ドル高と急反発。経営不安が続く米地銀のファースト・リパブリック・バンク<FRC>に対して米大手銀行11行が支援を行うことが明らかになり、金融システム不安が後退するなかNYダウとナスダック指数は上昇した。この流れを受け、東京市場も買いが先行する展開。日経平均株価の先物などへの買いも入り、午後に入り全体相場は上昇基調を強めた。半導体関連などハイテク株が値を上げ、日経平均株価は2万7300円台に値を戻した。
個別銘柄では、レーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>といった半導体関連株が高く、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>やみずほフィナンシャルグループ<8411>といった大手銀行株もしっかり。ソニーグループ<6758>や村田製作所<6981>、日本電産<6594>などハイテク株が値を上げた。ファーストリテイリング<9983>やオリエンタルランド<4661>も堅調で、キーエンス<6861>やHOYA<7741>、三菱商事<8058>が買われた。ゆうちょ銀行<7182>が反発した。
半面、ソフトバンクグループ<9984>が安く、商船三井<9104>や東京海上ホールディングス<8766>、日本郵政<6178>が軟調。JT<2914>やSCREENホールディングス<7735>が値を下げ、大成建設<1801>が急落した。ビジョナル<4194>が売られた。
出所:MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS
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