２月の米雇用統計を受け ０．５０％ポイントの大幅利上げの確率が５０％未満に低下

　日本時間２２時半に２月の米雇用統計が発表となった。非農業部門雇用者数（ＮＦＰ）は前回から大きく伸びが鈍化したものの、３１．１万人増と予想（２２．５万人増）を上回り堅調な雇用情勢を示した。タカ派なＦＲＢを正当化する内容ではあるが、失業率が３．６％に悪化したほか、平均時給も前月比０．２％上昇に伸びが鈍化し、予想も下回った。

　ＦＲＢのタカ派姿勢は裏付ける内容ではあるものの、短期金融市場では今月のＦＯＭＣでの０．５０％ポイント利上げの確率が５０％未満に低下するなどハト派な反応が見られている。

◆米雇用統計（2月）22:30
非農業部門雇用者数
結果　31.1万人
予想　22.3万人　前回　50.4万人（51.7万人から修正）

失業率
結果　3.6%
予想　3.4%　前回　3.4%

平均時給
結果　0.2%
予想　0.3%　前回　0.3%（前月比)
結果　4.6%
予想　4.8%　前回　4.4%（前年比)

民間部門雇用者数
結果　26.5万人
予想　21.5万人　前回　38.6万人（44.3万人から修正）

製造業雇用者数
結果　-0.4万人
予想　1.0万人　前回　1.3万人（1.9万人から修正）

週平均労働時間
結果　34.5
予想　34.6　前回　34.6（34.7から修正）

労働参加率
結果　62.5%
予想　62.4%　前回　62.4%

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美