アドビが時間外で下落 フィグマ社買収で米司法省が訴訟準備と伝わる=米国株個別
アドビ<ADBE>が時間外で下落。引け後に米司法省が同社による200億ドル規模のフィグマ社買収を阻止するための反トラスト法訴訟を準備していると伝わった。ブルームバーグが関係者の話として伝えた。来月にも提訴される見込みだという。
同社は前日に米司法省と会合を持ったが、これは同省の提訴前の一般的な慣行だという。民間のソフトウェアメーカーとしては最大級の買収である今回の取引が、クリエイティブの専門家が使うデザインソフトの選択肢を減らすことになると懸念している。
フォトショップやイラストレーターといったデザイン専門家向けのソフトウェアで長年にわたって圧倒的な強さを誇ってきた同社は昨年9月に買収を発表した。これにより、フィグマ社が急速に獲得した市場で、より多くのクリエイティブワークが中小企業やユーザーによって大規模に行えるようになる。同社はこうしたユーザー向けに安価で合理的な製品を投入しているが、提供する製品の大半は依然として専門家向けの重量級プログラムとなっている。
同社はまだ年内に手続きを完了したい意向で、米国、英国、EUなどの規制当局と建設的かつ協力的な議論をしていると述べたという。
(NY時間17:20)時間外
アドビ<ADBE> 330.00(-17.02 -4.90%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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