ダウ平均は大幅続伸 明日は米CPIの中で買い戻し優勢に=米国株概況
NY株式13日(NY時間16:20)
ダウ平均 34245.93(+376.66 +1.11%)
S&P500 4137.29(+46.83 +1.14%)
ナスダック 11891.79(+173.67 +1.48%)
CME日経平均先物 27725(大証終比:+285 +1.03%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は大幅続伸し、ナスダックも大幅に反発した。市場は明日の米消費者物価指数(CPI)の発表を待っている。先週は冴えない値動きだったものの、株価は今年に入ってから上昇し、S&P500は先週末までで6.5%上昇している。その支えがインフレ鈍化期待だ。明日の米CPIの内容次第ではその期待が後退し、インフレがFRBの目標を超えて定着するのではとの警戒感が強まる。
また、水曜日に米小売売上高と鉱工業生産も発表される。市場からは、1月分の米経済指標は天候の大幅改善もあり、12月に比べて好調な数字が予想されるとの指摘も出ている。見込み通りであれば、今週のデータは次回3月FOMCに続いて、5月も0.25%ポイントの利上げ予想を十分に正当化するという。
「ここで重要なのは、インフレがどの水準で安定し始めるかだ。インフレ要因が続くようであれば、FRBは市場の想定よりも多くのことを行うか、高金利を長く維持しなければならない状況になる」といった声も出ている
決算シーズンはピークアウトしているが、今週もアプライド<AMAT>やシスコシステムズ<CSCO>、コカ・コーラ<KO>などのいくつかの主力銘柄が週後半に報告を行う予定。決算については、売上高と利益がコンセンサス予想を下回った企業の割合が例年より多くなっている。全体として、最終利益は前年比4.9%の減益が予想されており、2020年以降で初めての減益が見込まれている。
エネルギー株が軟調。米当局が戦略原油備蓄からさらに2600万バレルを放出すると伝わった。
バイオ医薬品のソレント・セラピューティクス<SRNE>が急落。破産法第11条の適用を申請した。
不動産情報のジロー<Z>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を従来の34ドルから61ドルに引き上げた。
眼科治療薬のオキュラー<OCUL>が急伸。同社は湿性加齢黄斑変性症に対する治療薬の初期試験の中間データを発表した。
小売店や金融機関向けの決済サービスを手掛けるフィデリティ・ナショナル・インフォメーションサービス<FIS>が決算を受け大幅安。ガイダンスが嫌気されたほか、決済処理サービスを提供するマーチャント事業で176億ドルの評価損を計上した。マーチャント事業「ワールドペイ」をスピンオフする。
クラウドのファストリー<FSLY>が4日ぶりに大幅反発。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げた。
クラウド通信サービスのトゥイリオ<TWLO>が上昇。前回の大規模な人員削減から僅か数カ月で、従業員の約17%を削減すると発表した。
ラルフローレン<RL>が3日続伸。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を従来の130ドルから145ドルに引き上げた。
エクソンモービル<XOM> 117.80(-0.46 -0.39%)
シェブロン<CVX> 171.01(-0.96 -0.56%)
ソレント<SRNE> 0.26(-0.68 -72.64%)
ジロー<Z> 44.83(+1.83 +4.26%)
オキュラー<OCUL> 5.23(+1.36 +35.14%)
フィデリティ・ナショナル<FIS> 66.00(-9.43 -12.50%)
ファストリー<FSLY> 12.60(+2.73 +27.66%)
トゥイリオ<TWLO> 61.32(+1.25 +2.08%)
ラルフローレン<RL> 122.88(+4.67 +3.95%)
アップル<AAPL> 153.85(+2.84 +1.88%)
マイクロソフト<MSFT> 271.32(+8.22 +3.12%)
アマゾン<AMZN> 99.54(+1.93 +1.98%)
アルファベットC<GOOG> 95.00(+0.14 +0.15%)
テスラ<TSLA> 194.64(-2.25 -1.14%)
メタ・プラットフォームズ<META> 179.43(+5.28 +3.03%)
AMD<AMD> 83.13(+1.65 +2.03%)
エヌビディア<NVDA> 217.88(+5.23 +2.46%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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