アッヴィが上昇 ヒュミラの今年の販売見通しを好感＝米国株個別

　医薬品のアッヴィ＜ABBV＞が上昇。取引開始前に１０－１２月期決算（第４四半期）を発表し、売上高は予想を下回ったものの、１株利益は予想を上回った。通期ガイダンスも公表し、予想を下回る１株利益の見通しを示した。

　ただ、株価は上昇。米国で直接競合に直面することになった主力薬「ヒュミラ」への懸念が強まっていたが、それについて、投資家が安心できる予測を初めて示したことが好感されている模様。同社はヒュミラの今年の販売見通しを３７％減と予想している。市場の予想は３５－５５％の減少だった。

　また、アナリストからは同社の通期の１株利益について「いくつかの異常値が市場予想（１１．６５ドル）を歪めており、多くの予想が１株１０．５０ドルに近い。そうであれば、１株利益のガイダンスは予想を上回っており、懸念を和らげるはずだ」と分析している。

（１０－１２月・第４四半期）
・1株利益（調整後）：3.60ドル（予想：3.53ドル）
・売上高：151.2億ドル（予想：153.4億ドル）
　　ヒュミラ：55.8億ドル（予想：55.7億ドル）
　　イムブルビカ：11.2億ドル（予想：11.2億ドル）
　　ジュビダーム：3.22億ドル（予想：3.60億ドル）
・粗利益率（調整後）：86.0％（予想：85.5％）
・営業利益率（調整後）：52.1％（予想：50.6％）

（通期見通し）
・1株利益（調整後）：10.70～11.10ドル（予想：11.65ドル）

（NY時間14:52）
アッヴィ＜ABBV＞　149.15（+4.54　+3.14%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美