ディズニーが決算受け時間外で株価上昇=米国株個別
ディズニー<DIS>が引け後に10-12月期決算(第1四半期)を発表し、ディズニー+の加入者が予想を下回った。ただ、1株利益、売上高とも予想を上回ったアイガーCEOが復帰して初めての決算となったが、好調なテーマパークとストリーミング配信の損失が予想ほど膨らまなかった。同社はまた、コスト削減と収益性向上を目的とした事業の再構築を発表。
ディズニー+は会員数が減少。インドでクリケットの配信権を失ったため、インドのホットスターサービスがキャンセルされる中、加入者は1%減となった。
アイガーCEOは「創造性を軸に再構築のために行っている作業と経費削減はストリーミング事業の持続的な成長と収益性につながり、将来の混乱と世界経済の課題を乗り切るためにより良い位置を占め、株主に価値を提供する」と述べている。
ここ数カ月、市場の関心はストリーミングの加入者増に集中していたが、現在はオンライン映画やテレビ番組への巨額の投資がいつリターンを得るようになるかということに移っている。ディズニーの映画やテレビシリーズの大半は、ディズニー+とHuluで独占配信されているが、アイガーCEOはストリーミング配信の損失を補うために、ライバルにもっとライセンスすることを検討している。
決算受け時間外で株価は上昇。
(10-12月・第1四半期)
・1株利益(調整後):0.99ドル(予想:0.74ドル)
・売上高:235.1億ドル(予想:233.9億ドル)
メディア・エンターテインメント:147.8億ドル(予想:153.6億ドル)
パーク・リゾート・消費者向け製品:87.4億ドル(予想:80.8億ドル)
・営業利益:30.4億ドル(予想:24.8億ドル)
・ディズニー+加入者:1.62億人(予想:1.64億人)
・ESPN+加入者:2490万人(予想:2570万人)
・Hulu加入者:4800万人(予想:4900万人)
・ディズニー+ARPU:3.93ドル(予想:4.17ドル)
(NY時間16:23)時間外
ディズニー<DIS> 115.19(+3.41 +3.05%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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