ピンタレストが決算受け下落 広告低迷に直面 下値での押し目買いも＝米国株個別

　デジタル画像検索収集サイトのピンタレスト＜PINS＞が下落。前日引け後に１０－１２月期決算（第４四半期）を発表し、１株利益は予想を上回ったものの、広告の低迷に直面する中、売上高は予想を下回った。月間アクティブユーザー数も４億５０００万人と低水準の伸びが続いている。

　同社のレディＣＥＯは「多くの同業他社に比べ、実際はアウトパフォームしている」と述べた。一方、モーゲンフェルドＣＦＯの辞任が発表された。７月１日に退社する予定で後任にはワトキンス氏が即日就任した。

　アナリストからは「同社は興味深い革新的な技術をもっているものの、厳しい市場でやっている。広告主が支出を縮小しているいま、アルファベット＜GOOG＞傘下のグーグルとメタ＜FB＞への支出を優先させ、二次的なプラットフォームに対する欲求は少なくなる」との指摘も出ていた。

　ただ、決算を受けて時間外で株価は大幅安となっていたものの、下値での押し目買いも入り、下げ幅を縮小して通常取引に入っている。

　市場からは「他の大手の同業他社同様に同社は経費効率化 にフォーカスしている。この経費削減策により、今年下半期のＥＢＩＴＤＡマージンは少なくとも前年比約８．０％ポイントの改善が見込まれる」との前向きな声も聞かれた。

（１０－１２月・第４四半期）
・1株利益（調整後）：0.29ドル（予想：0.27ドル）
・売上高：8.77億ドル（予想：8.87億ドル）
・月間アクティブユーザー：4.50億人（予想：4.50億人）
　　北米：9500万人（予想：9570万人）
・EBITDA（調整後）：1.96億ドル（予想：1.81億ドル）

（１－３月・第１四半期見通し）
・売上高：1桁台前半の伸び

（NY時間09:40）
ピンタレスト＜PINS＞　26.82（-1.07　-3.84%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美