ＫＢホームが決算受け下落 全て予想を下回る＝米国株個別

　住宅建設のＫＢホーム＜KBH＞が下落。前日引け後に９－１１月期決算（第４四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想を下回った。引き渡し件数や受注件数も予想を下回ったほか、受注残も件数、金額とも予想を下回った。

　メッツァーＣＥＯは声明で「住宅ローン金利の高止まりとインフレの継続、さらに景気の不透明感により、昨年半ば以降、住宅購入はより慎重になった。そのため第４四半期は季節的な停滞期に販売促進策を講じるよりも、大量の受注残を消化し、高い利益率を守ることを優先させた」と述べた。

　アナリストからは「受注が前年比で８０％減とより鋭い減少を示し、経営陣は新四半期の最初の５週間を通じて受注は前年比で７２％減のままだと述べ、最近の金利低下を背景にした根本的な牽引力がほとんどないことを示唆している」と指摘。

　「需要および価格、利益に関するトレンドがある時点で弱いままであれば、最近の強い上昇に続いて、悪いニュースは実際に悪いニュースとして扱われると考えている」とも指摘している。

（９－１１月・第４四半期）
・1株利益（調整後）：2.47ドル（予想：2.86ドル）
・売上高：19.4億ドル（予想：19.9億ドル）
・住宅粗利益率（調整後）：23.9％
・引き渡し件数：3786件（予想：3961件）
・受注残件数：7662件（予想：8795件）
・受注残高：36.9億ドル（予想：42.5億ドル）
・平均販売価格：51万ドル（予想：50万ドル）

（１２－１月・第１四半期見通し）
・住宅売上高：12.5～14.0億ドル
・販売価格：49万～50万ドル（予想：49万ドル）

（NY時間14:27）
ＫＢホーム＜KBH＞　35.04（-0.90　-2.50%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美