東京株式(大引け)=42円高、手掛かり材料難も個別株物色は活発
27日の東京株式市場は手掛かり材料難のなか様子見ムードとなり、日経平均株価は狭いゾーンでの往来となったが、下値では買い注文が活発だった。
大引けの日経平均株価は前営業日比42円高の2万6447円87銭と続伸。プライム市場の売買高概算は8億8908万株、売買代金概算は1兆9955億円。値上がり銘柄数は1293、対して値下がり銘柄数は471、変わらずは74銘柄だった。
きょうの東京市場は、前日の欧州株市場や米国株市場が休場だったこともあり手掛かり材料に乏しく、上値を積極的に買い進む動きは見られなかった。ただ、取引時間中は中国・上海株市場をはじめアジア株市場が堅調だったほか、米株価指数先物が強い動きを示していたことで、これを好感する形で強調展開を維持した。中国政府がセロ・コロナ政策を一段と緩める動きをみせており、これも内需の消費関連株を中心に買いを誘導する材料となり、投資家のセンチメント改善につながった。全体売買代金は2兆円にわずかに届かなかったが、業種別では33業種中26業種が上昇。また、中小型株の物色意欲は旺盛といってよく、値上がり銘柄数はプライム市場全体の7割強を占めている。
個別では、レーザーテック<6920>が買い優勢だったほか、ファーストリテイリング<9983>も上値を追った。オリエンタルランド<4661>、資生堂<4911>が上昇。日本航空<9201>が買われ、高島屋<8233>も値を上げた。メルカリ<4385>が高く、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>も物色人気。ペプチドリーム<4587>が急騰、ピー・シー・エー<9629>、ビジョン<9416>なども値を飛ばした。ラクス<3923>も大幅高となった。
半面、東京エレクトロン<8035>が売りに押され、信越化学工業<4063>も軟調。ファナック<6954>が冴えず、SMC<6273>も下落した。ローム<6963>も値を下げた。シルバーライフ<9262>が急落、パンチ工業<6165>の下げも目立つ。しまむら<8227>、新日本科学<2395>なども下値を探る展開となった。
出所:MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
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