インテュイットが下落 クレジット・カルマ部門が新規採用を一時停止と伝わる=米国株個別
中小企業や金融機関向けに財務管理ソフトを手掛けるインテュイット<INTU>が商いを伴って下落。企業心理の悪化により金融機関の融資のペースが落ちていることから、信用スコアの監視を手掛けるクレジット・カルマ部門の採用を一時停止していると伝わった。
経済環境の不確実性により収益に課題があるとして、同部門のほぼすべての新規採用を一時停止しているという。ただ、従業員の退職に伴う人員補充は引き続き行われ、給与カットもしないという。
クレジット・カルマは2020年2月にインテュイットが71億ドルで買収した。第3四半期には売上高が48%拡大するなど、インテュイットのポートフォリオの中でも急成長しているセグメントの1つとなっている。しかし、2023年度は10-15%の成長に減速すると見込んでいるようだ。
インテュイットは今月末に決算発表を控えており、売上高の伸びを24%程度と予想している。アナリストからは、顧客である中小企業のセンチメント悪化と消費者の予算縮小から、このガイダンス達成は難しくなる可能性があるとの指摘も出ている。
(NY時間14:51)
インテュイット<INTU> 394.39(-33.11 -7.75%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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