東京株式(前引け)=反発、米株高受け広範囲に買い優勢の地合い
10日前引けの日経平均株価は前営業日比225円00銭高の4万3684円29銭と反発。前場のプライム市場の売買高概算は9億6605万株、売買代金概算は2兆1101億円。値上がり銘柄数は955、対して値下がり銘柄数は576、変わらずは88銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は、前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック総合株価指数など主要株価指数が揃って最高値を更新したことを受け、輸出ハイテク株を中心に広範囲にリスク選好の地合いとなった。米国では労働市場の軟化が観測されるなか、FRBによる利下げ期待が高まっており、これが相場の押し上げ要因となっている。東京市場でも米株高で足もと投資家のセンチメントが強気に傾いている。8月の米消費者物価指数などの重要経済指標の発表を控え、日経平均の上値では利益確定売り圧力も表面化し途中伸び悩む場面はあったものの、前場取引終盤になると再び強含みで推移した。
個別では売買代金で群を抜いているソフトバンクグループ<9984>が大きく水準を切り上げたほか、アドバンテスト<6857>も活況高が続いている。フジクラ<5803>、古河電気工業<5801>が大商いで急伸をみせたほか、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも堅調。武蔵精密工業<7220>が急騰、GMOインターネット<4784>、イビデン<4062>なども値を飛ばした。半面、サンリオ<8136>が冴えず、川崎重工業<7012>も売りに押された。ダイキン工業<6367>も値を下げた。三井ハイテック<6966>、ベステラ<1433>が急落、第一工業製薬<4461>、アステリア<3853>などの下げも目立った。
出所:MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS
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