センティーンが決算受け上昇 エクスプレス・スクリプツとの薬剤費統合も発表＝米国株個別

　ヘルスケアのセンティーン＜CNC＞が上昇。引け後に７－９月期決算（第３四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想を上回った。通期のガイダンスも公表し、１株利益、売上高とも見通しを上方修正した。

　同社はまた、シグナ＜CI＞傘下のエクスプレス・スクリプツとの新たな契約により、年間約４００億ドルの薬剤費を統合する。これはメディケイド保険会社にとって、高額な法的費用とネガティブなヘッドラインを招いた事業をアウトソースする動き。同社がメディケイド・プログラムの薬剤費を水増ししていたとして、州から１０億ドル以上の請求があった後、薬局給付事業を売却することを決定したことを受けての措置。現在の契約者ＣＶＳヘルス＜CVS＞にとっては痛手となる。

　２０２４年からの契約獲得はシグナにとっては勝利であり、約４００億ドルの処方箋支出を引き継ぐことになる。同社の幹部はこの額のほぼすべてが現在ＣＶＳのケアマーク部門との契約であると述べている。

（７－９月・第３四半期）
・1株利益（調整後）：1.30ドル（予想：1.24ドル）
・売上高：358.7億ドル（予想：354.5億ドル）
　　メディケイド：232.9億ドル（予想：227.9億ドル）
　　コマーシャル：42.9億ドル（予想：42.0億ドル）
　　メディケア：56.4億ドル（予想：52.5億ドル）
　　その他：26.4億ドル（予想：29.2億ドル）
・医療給付率：88.3％（予想：88.6％）
・メディケア加入者数：2676万人（予想：2670万人）

（通期見通し）
・1株利益（調整後）：5.65～5.75ドル（従来：5.60～5.75ドル）（予想：5.72ドル）
・売上高：1427～1447億ドル（従来：1416～1436億ドル）（予想：1437億ドル）
・医療給付率：87.6％（予想：87.9％）

（NY時間13:52）
センティーン＜CNC＞　82.28（+6.47　+8.53%）
シグナ＜CI＞　309.06（+2.11　+0.69%）
ＣＶＳヘルス＜CVS＞　91.33（-3.48　-3.67%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美