アドビは慎重なガイダンス公表も株価上昇=米国株個別
アドビ<ADBE>が前日引け後にガイダンスを公表し、23年度通期の売上高は191億-193億ドルと、予想(198億ドル)を下回る見通しを示した。1株利益は15.15-15.45ドル(15.53ドル)と、こちらも予想を下回る見通しを示している。為替と経済の不確実性で販売が落ち込むと予想。また、9-11月期(第4四半期)については、売上高が約45億ドル、1株利益が3.50ドルと、従来見通しを据え置いた。
ただ、株価は上昇。第4四半期の見通しを据え置いたことが安心感に繋がっている模様。アナリストからは、「23年度の見通しは予想コンセンサスを下回っているが、同社は敢えて保守的な水準を設定し、そこから脱却する可能性を見ているのかもしれない。今回のガイダンスが、ハードランディングのシナリオに備え、十分な保守性が盛り込まれたかは疑問だが、追加された保守性は好ましい」としている。
(NY時間10:13)
アドビ<ADBE> 298.37(+5.39 +1.84%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。