米規制当局が米金融機関と和解 罰金総額は20億ドル以上
米規制当局は米金融機関が従業員の不正なメッセージングアプリの通信を監視していなかった問題で12行以上と和解し、20億ドル以上の罰金を科した。
米証券取引委員会(SEC)は11億ドル、商品先物取引委員会(CFTC)は7.1億ドルの罰金をそれぞれ科した。
罰金は12月にJPモルガン<JPM>に科した2億ドルと合わせると20億ドル以上となり、記録管理不備で米銀に科せられた罰金としては過去最大となる。
モルガン・スタンレー<MS>は7月に2億ドルの罰金支払で和解に近づいていると発表し、他の大手銀も第2四半期決算で同様の金額を計上することを明らかにしたが、その理由は特定されていなかった。
JPモルガンはこれまで規制当局と和解した唯一の銀行で、12月に最初に報告した銀行。規制当局は、米大手銀のマネージング・ディレクターやその他の上級監督者でさえ、仕事上のコミュニケーションにワッツ・アプリなどのサービスや個人の電子メールアドレスを使用し、当局の監視の目を逃れていたと述べていた。

執筆者 : MINKABU PRESS
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