バカーサが決算受け急伸 EBITDAが今年中にブレークイーブンに到達する可能性を示唆=米国株個別
短期の不動産レンタルを手掛けるバカーサ<VCSA>が急伸。同社は家主とゲストをプラットフォームでつなぎ、家族旅行やリモートワーク、長期滞在等のサービスを提供する。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、売上高が予想を上回ったほか、1株利益が予想外の黒字だった。EBITDAは赤字だったものの、予想ほどではなかった。ガイダンスも公表しており、消費者の強い旅行需要を背景に通期の売上高見通しを上方修正している。
同社は特別買収目的会社(SPAC)との合併を完了した12月6日以降、株価は70%下落していた。
今回の決算を受けてアナリストは目標株価を従来の6ドルから7ドルに引き上げている。基調は引き続き堅実で、業績は良好だと指摘。通期のEBITDAの見通しの上方修正は同社が目標よりも1年早く、今年中にブレークイーブンに到達する可能性を示唆している。
(4-6月・第2四半期)
・1株利益(調整後):0.02ドル(予想:-0.15ドル)
・売上高:3.10億ドル(予想:2.85億ドル)
・EBITDA(調整後):-248万ドル(予想:-1720万ドル)
・グロスブッキング:6.76億ドル
(7-9月・第3四半期見通し)
・売上高:3.85~3.95億ドル(予想:3.88億ドル)
・EBITDA(調整後):5500~6000万ドル(予想:5800万ドル)
(通期見通し)
・売上高:11.7~11.9億ドル(従来:11.3~11.8億ドル)(予想:11.5億ドル)
・EBITDA(調整後):-700万~0ドル(従来:-1400~-2100万ドル)(予想:-1830万ドル)
(NY時間14:12)
バカーサ<VCSA> 4.21(+1.17 +38.49%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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