ロシア産原油、ウクライナ経由の中東欧への輸送停止
ロシア産原油の中東欧へのパイプライン輸送が停止している。ロシアの国営パイプライン運営会社トランスネフチはきょう、ウクライナ経由の原油輸送が8月4日に停止したと発表。西側による対ロシア制裁により同社の支払いが困難になっているためだという。トランスネフチによると、同社の未払いを理由に、ウクライナのパイプライン運営会社であるウクルトランスナフタが原油輸送を拒否した。
ドルジバ・パイプラインはウクライナを通過する南ルートでスロバキア、ハンガリー、チェコにロシア産原油を輸送する。これらの国はロシア産の原油や天然ガスへの依存度が大きく、原油供給の停止による打撃は欧州諸国の間でも特に深刻となる。
トランスネフチによると、ドルジバ・パイプラインの北ルートはポーランドとドイツへの輸送を継続している。
トランスネフチはウクライナを経由するロシア産原油の8月分の通過料について、7月22日に支払いを行ったが資金は6日後に口座に戻されたと説明。7月21日に発動されたEUによる対ロ制裁が影響したとの見方を示した。
問題解決に向けてトランスネフチはウクルトランスナフタと協力しているという。

執筆者 : MINKABU PRESS
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