ブッキングは決算好調も時間外で下げに転じる＝米国株個別

　オンライン旅行のブッキング＜BKNG＞が引け後に４－６月期決算（第２四半期）を発表し、１株利益が予想を大幅に上回ったものの、売上高は予想を下回った。旅行業界では重要な指標であるグロスブッキングも予想を上回っている。夏の旅行シーズンが好調に推移することが確認された格好。

　フォゲルＣＥＯは、「第３四半期は記録的な売上高を見込んでおり、非常に忙しい夏の旅行シーズンを可能にするために、顧客やパートナーと活発に協力し合っている」と述べた。

　決算受けて時間外で株価は一旦上昇したものの、直ぐに戻り売りに押され下げに転じている。フライトのキャンセルや荷物の紛失、料金高騰など旅行市場を取り巻く混乱は、年内の見通しに疑問を投げかけている模様。

（４－６月・第２四半期）
・1株利益（調整後）：19.08ドル（予想：17.52ドル）
・売上高：42.9億ドル（予想：43.3億ドル）
・EBITDA（調整後）：10.9億ドル（予想：9.63億ドル）
・グロスブッキング：345.5億ドル（予想：327.6億ドル）
・宿泊販売数：2.46億泊（予想：2.40億泊）
・レンタカー販売日数：1600万日（予想：1820万日）
・航空券販売枚数：600万枚（予想：580万枚）
・マーケティング費用：17.4億ドル（予想：18.3億ドル）

（NY時間17:02）時間外
ブッキング＜BKNG＞　1885.00（-81.48　-4.14%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美