ＧＥが決算受け上昇 ＦＣＦが予想外の黒字＝米国株個別

　ＧＥが上昇。取引開始前に４－６月期決算（第２四半期）を発表し、１株利益が大幅に予想を上回ったほか、売上高も予想を上回った。フリーキャッシュフロー（ＦＣＦ）が予想外の黒字となった。ＧＥエアロスペースが旅行需要の回復により、売上高が２７％増加し、受注高も２６％増加したことが貢献した。

　カルプＣＥＯは声明で「航空宇宙産業は回復が勢いを増す中で、業績を牽引する重要な役割を果たした」と述べた。一方。「事業全体に明るい兆しはあるものの、企業が現在直面している外的圧力については、まだ多くのことが不確かだ」とも語った。

　同社は今年のキャッシュフロー予想を下方修正している。保険会計の変更によるマイナスの影響を予想。サプライチェーンの課題や再生可能エネルギーの受注低迷により、将来的に約１０億ドルのフリーキャッシュフローが喪失される可能性があるという。

　同社は巨大コングロマリットを来年から解体する準備を監督しながら、インフレ、供給難、風力タービンの需要減退と戦い続けている。中国でのロックダウンとドル高騰が直面する難題に拍車をかけている。

（４－６月・第２四半期）
・1株利益（調整後）：0.78ドル（予想：0.37ドル）
・売上高：186.5億ドル（予想：177億ドル）
　　再生可能エネルギー：31億ドル（予想：31億ドル）
　　ヘルスケア：45.2億ドル（予想：44.7億ドル）
　　電力：42億ドル（予想：39.7億ドル）
・FCF：1.62億ドル（予想：-8.64億ドル）

（NY時間10:32）
ＧＥ＜GE＞　71.84（+3.48　+5.09%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美