ダウ平均は反落 米雇用統計は力強さを堅持し、ＦＲＢの利上げ期待を正当化＝米国株序盤

NY株式8日（NY時間10:24）
ダウ平均　　　31341.14（-43.41　-0.14%）
ナスダック　　　11564.19（-57.16　-0.49%）
CME日経平均先物　26740（大証終比：+130　+0.49%）

　きょうのＮＹ株式市場でダウ平均は反落。取引開始前に発表になった米雇用統計を受けて株式市場は売りが先行した。米雇用統計は前回からは緩んだ印象だが、予想を上回るなど依然として力強さは堅持している。市場は今月のＦＯＭＣで０．７５％ポイントの利上げを予想しているが、それを十分に正当化する内容ではある。短期金融市場では０．７５％ポイントの利上げ確率を９５％で織り込んでいる。

　ただ、ＦＲＢの積極利上げはすでに市場で認識が広がっており、むしろ、関心はリセッション（景気後退）の可能性に移っている。その点ではきょうの米雇用統計は、その懸念を後退させる内容ではある。

　株式市場は軟調に始まっているものの、これまでのような狼狽売りもなく、来週から始まる４－６月期決算の発表を前に様子見姿勢が強い印象。ここ数日のように後半にプラスに転じることができるか注目される。

　ツイッター＜TWTR＞が下落。前日引け後にマスク氏のツイッター買収合意は深刻な危機にあると伝わったことが嫌気されている。マスク氏のチームはツイッターのスパムアカウントに関する数値を検証不可能と判断したという。

　ジーンズのリーバイ・ストラウス＜LEVI＞が上昇。前日引け後に３－５月期決算（第２四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想を上回った。

　ゲームストップ＜GME＞が下落。レキュペロＣＦＯを解任したことが米証券取引委員会（ＳＥＣ）への提出文書で明らかとなった。

リーバイ・ストラウス＜LEVI＞　16.53（+0.12　+0.70%）
ゲームストップ＜GME＞　126.90（-8.22　-6.08%）

アップル＜AAPL＞　146.64（+0.29　+0.19%）
マイクロソフト＜MSFT＞　264.41（-3.99　-1.49%）
アマゾン＜AMZN＞　114.96（-1.38　-1.18%）
アルファベットC＜GOOG＞　2377.01（-9.11　-0.38%）
テスラ＜TSLA＞　748.99（+15.36　+2.09%）
メタ・プラットフォームズ＜META＞　169.51（-2.69　-1.56%）
ＡＭＤ＜AMD＞　78.30（-1.00　-1.26%）
エヌビディア＜NVDA＞　155.10（-3.48　-2.19%）
ツイッター＜TWTR＞　37.19（-1.60　-4.12%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美