英当局もマイクロソフトとアクティビジョンの買収計画について調査開始へ=米国株個別
英国の反トラスト当局が、マイクロソフト<MSFT>によるアクティビジョン・ブリザード<ATVI>の690億ドル規模の買収計画について調査を開始し、他の規制当局とともに精査することを明らかにした。英競争市場局(CMA)は今回の買収が、競争を阻害し、価格上昇や選択肢の減少につながるかどうかを検討する。世界各地の担当者と協力し、9月1日を最初の期限として、詳細な調査を開始するかどうかを決定するという。
CMAはこれまでも、特に大手テクノロジー企業によるM&Aについて、より強力な審査アプローチを提唱してきた。規制当局は、マイクロソフトによるアクティビジョンの所有が、同社の大作ゲームへのアクセスを制限することによって、ライバルにどのような損害を与える可能性があるかを注意深く観察する模様。
なお、米連邦取引委員会(FTC)もこの買収計画を調査している。
マイクロソフトの顧問弁護士は「われわれはゲーム事業をどのように運営する予定か、そしてなぜこの取引がゲーマーおよび開発者、そして業界に利益をもたらすと信じているのかを明確に説明してきた」と述べている。同社は2023年に買収を完了したい意向。
なお、両銘柄とも小動き。
(NY時間10:40)
マイクロソフト<MSFT> 264.70(+1.85 +0.70%)
アクティビジョン<ATVI> 78.35(-0.53 -0.67%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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