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ダウ平均は一時900ドル超の下げ 全面安の様相=米国株後半

株式 

NY株式13日(NY時間15:36)
ダウ平均   30524.75(-868.04 -2.77%)
ナスダック   10821.04(-518.98 -4.58%)
CME日経平均先物 26495(大証終比:-345 -1.31%)

 NY時間の終盤に入ってダウ平均は再び下げ幅を拡大する動きが見られており、一時900ドル超の下げとなっている。きょうもNY株式市場は売りが強まり、ダウ平均は大幅続落。先週の米消費者物価指数(CPI)が予想以上に強い内容となったことで、市場はFRBの積極利上げへの警戒感を再び強めている。今週はFOMCが開催されるが、一部からは0.75%ポイントの大幅利上げの可能性を織り込む動きも出ているようだ。

 CMEが算出しているFEDウォッチでは今回は0.50%ポイントの利上げだが、次回7月か9月に0.75%ポイントの利上げの可能性を高めている状況。

 また、米国債利回りが上昇する中、ロンドン時間に一時的に2-10年債の逆イールドが示現していた。1-2年後にリセッション(景気後退)入りを示すシグナルとも言われており、市場の警戒感を示している。今回のFOMCは、FOMCメンバーの金利見通し(ドット・プロット)や経済見通しが公表され、2024年にどういう見通しを示すかも注目されているようだ。短期金融市場では米利上げサイクルの終着点であるタ―ミナルレートが2023年中盤までに4%に達する可能性を織り込み始めている。従来は3.25-3.50%と見られていた。

 そのような中、利回り上昇に敏感なIT・ハイテク株が売りを先導したほか、銀行株や産業株なども売られ、本日も全面安の様相となった。

 S&P500は1月3日の過去最高値から20%以上下落しており、このまま行けば、2020年のパンデミックによる急落以来の2度目の弱気相場入りを確認する可能性が警戒される。

 仮想通貨市場でビットコインが2万3000ドルを一時割り込み、仮想通貨関連株も売りが強まった。リスク資産離れの動きが仮想通貨にも集中している模様。仮想通貨融資を手掛けるの米セルシウス・ネットワークが、極端な状況を理由に引き出しと送金を凍結すると発表したことも圧迫している。セルシウスの動きは、仮想通貨全体の売りを引き起こし、全体価値は2021年1月以来の1兆ドルを下回っている。ビットコインに次ぐ第2位のトークンであるイーサーも急落。5月にもテラとルナが急落するなど、仮想通貨市場は揺れ動いている。

 バイオ医薬品のブルーバード・バイオ<BLUE>が大幅高。同社が開発する2つの遺伝子治療に関して、FDAのアドバイザーが支持したことが好感された。

 宇宙事業を手掛けるアストラ・スペース<ASTR>が大幅安。週末に打ち上げた同社が関与するNASAの「TROPICS-1」ミッションの結果が期待外れに終わったことが失望感に繋がった。

 投資会社のインベスコ<IVZ>とTロウ<TROW>が下落。アナリストが2社の投資判断を「買い」から「中立」に引き下げた。

 特別買収目的会社(SPAC)のデジタル・ワールド・アクイジション<DWAC>が下落。トランプ前大統領のSNS企業トランプ・メディア&テクノロジー・グループ(TMTG)買収を巡り米証券取引委員会(SEC)から再び情報提出を命じられたと発表したことが嫌気されている。

ブルーバード・バイオ<BLUE> 4.45(+0.72 +19.23%)
アストラ・スペース<ASTR> 1.54(-0.48 -23.76%)
デジタル・ワールド<DWAC> 37.93(-5.86 -13.38%)
インベスコ<IVZ> 15.97(-1.31 -7.58%)
ティー・ロウ<TROW> 107.94(-6.91 -6.02%)

アップル<AAPL> 132.39(-4.74 -3.46%)
マイクロソフト<MSFT> 242.02(-10.97 -4.34%)
アマゾン<AMZN> 103.78(-5.87 -5.35%)
アルファベットC<GOOG> 2140.70(-87.85 -3.94%)
テスラ<TSLA> 645.84(-50.85 -7.30%)
メタ・プラットフォームズ<META> 164.94(-10.63 -6.06%)
AMD<AMD> 87.23(-7.59 -8.00%)
エヌビディア<NVDA> 157.12(-12.62 -7.43%)
ツイッター<TWTR> 37.02(-1.96 -5.03%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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