株安はまだ終わらないとの見方も=米国株
NY株式11日(NY時間13:34)
ダウ平均 32036.18(-124.56 -0.39%)
S&P500 3970.00(-31.05 -0.78%)
ナスダック 11496.07(-241.60 -2.06%)
CME日経平均先物 26040(大証終比:-210 -0.81%)
NY時間の午後に入ってダウ平均は下げに転じており、ナスダックも下げ幅を広げる動きが出ている。この日の米消費者物価指数(CPI)は、総合指数は伸びが鈍化したものの、コア指数は前月比でなおインフレが継続していることを示唆した。市場からは、今回の米CPIはインフレがピークに達している兆候を示すとの見方も出ていたが、確かに前回よりも伸びは鈍化したものの、ピークアウトへの確信には至っていない。市場のFRBの積極利上げへの期待に変化はなさそうだ。
米大手金融からは、株安はまだ終わっていないとの声も出ている。成長鈍化の懸念が高まる中、米国と欧州の株式はさらに調整余地があるという。10年に渡る米国株の強気な展開に長い間懐疑的だったが、この5週間に渡る下落の後でも、S&P500は、景気後退懸念を伴った現在のFRBの引き締め政策の環境下ではまだ適正水準ではないという。
基本シナリオでは、短期的にS&P500は更に下落し、来春には3900ポイントまで回復するという。それでも現在の水準よりもまだ約2.5%低い。企業収益の伸びも鈍化し、ボラティリティも高まることが背景にあり、向こう12カ月間、株式市場のボラティリティは高まり続けると見ているようだ。
ヘルスケアや公益事業、不動産株といったディフェンシブ銘柄のポジションを推奨している。
アップル<AAPL> 148.60(-5.91 -3.82%)
マイクロソフト<MSFT> 263.40(-6.10 -2.26%)
アマゾン<AMZN> 2111.80(-65.38 -3.00%)
アルファベットC<GOOG> 2301.01(+9.32 +0.41%)
テスラ<TSLA> 753.45(-46.59 -5.82%)
メタ・プラットフォームズ<FB> 189.93(-7.72 -3.91%)
AMD<AMD> 89.95(+1.22 +1.37%)
エヌビディア<NVDA> 169.79(-6.17 -3.50%)
ツイッター<TWTR> 46.74(-0.52 -1.10%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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