ダウ平均は反発して始まる 値ごろ感からの買い戻し=米国株序盤
NY株式10日(NY時間09:49)
ダウ平均 32539.87(+294.17 +0.91%)
ナスダック 11748.49(+125.24 +1.08%)
CME日経平均先物 26270(大証終比:0 0.00%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は反発して始まっている。特に買戻しの材料は見当たらないものの、この3日間の急落による値ごろ感からの買い戻しやショートカバーが出ているものとみられる。ダウ平均は前日までの3日間で1800ドル超下落した。
しかし、景気後退のリスクからインフレに至るまで、最近の急落の原動力となっている懸念は根強く残っており、市場からはポジティブな声は少ない。
「投資家は難しい環境に直面している。FRBは40年来の高水準にあるインフレと戦うため、積極利上げに動いており、来年にかけてもそれは続くことが予想される。借入コストの上昇は需要を圧迫し、景気後退を引き起こす恐れがある」といった声や、「中国の景気減速が警戒され、米企業のサプライチェーンの寸断でインフレがさらに加速する恐れもある」との指摘も出ている。
「現在の株式市場の急落は2020年3月以来で、引き戻しはよくあることだが、FRBが景気刺激策の解除に向けた長期に渡る取り組みに着手する今、投資家はより慎重になるべき」との見解も聞かれた。「株価が底を打つとすれば、FRBが引き締めに一服感を示すか、インフレが緩やかになる兆しを見せるか、株価水準が非常に魅力的になったときであろう」との見方も出ている。
明日は米消費者物価指数(CPI)の発表が予定されている。前回よりはインフレの鈍化が見込まれており、ピークに接近しているとの見方も出ている。その発表を前にきょうは買戻しを維持できるか注目される。
アップル<AAPL> 154.61(+2.55 +1.68%)
マイクロソフト<MSFT> 269.28(+4.70 +1.78%)
アマゾン<AMZN> 2185.01(+9.23 +0.42%)
アルファベットC<GOOG> 2296.91(+35.23 +1.56%)
テスラ<TSLA> 796.00(+8.89 +1.13%)
メタ・プラットフォームズ<FB> 196.84(+0.63 +0.32%)
AMD<AMD> 86.82(+0.46 +0.53%)
エヌビディア<NVDA> 171.38(+1.88 +1.11%)
ツイッター<TWTR> 47.78(-0.18 -0.39%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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