ダウ平均はプラス圏に浮上 IT・ハイテク株に買い戻し=米国株後半
NY株式25日(NY時間15:46)
ダウ平均 34063.12(+251.72 +0.74%)
ナスダック 12975.38(+136.09 +1.06%)
CME日経平均先物 26805(大証終比:+265 +0.99%)
NY時間の終盤に入ってダウ平均はプラスに転じており、買い戻しが膨らんでいる。序盤のNY株式市場は続落して始まり、ダウ平均は一時488ドル安まで下げ幅を広げる場面が見られた。
中国での感染に収束の気配が見られず、ロックダウン措置が上海のみならず北京にも導入されるとの懸念が広がっている。市場ではFRBの積極利上げによる景気後退を不安視する声がある中で、中国でのロックダウンの広がりは米企業のサプライチェーン問題を悪化させ、景気後退への懸念に拍車をかけるとの指摘も聞かれる。
ダウ平均は再び2月に付けた年初来安値を試しに行く動きも見せていた。市場からは「まだ大底を付けたとは思えない。大量の出来高を伴った大きな下げはまだない」との声も出ている。
ただ、売りが一巡するとIT・ハイテク株中心に買い戻しも見られ、株価指数はプラスに転じている。リスク回避の雰囲気で米国債利回りが下落しており、値ごろ感の出ている成長株に買い戻しが膨らんだ模様。
原油相場の下落でエネルギー株には売りが膨らんでいるものの、医薬品や産業株の一角などには買い戻しが出ている。米国債利回りの下げで銀行株は軟調。
今週はS&P500企業のうち約160社が決算を発表する予定。アマゾン、アップル、アルファベット、メタプラットフォーム、マイクロソフトといったIT大手の決算に注目が集まっている。市場からは、今週は株式の分岐点になるかもしれないとの指摘も出ている。過去3週間の厳しいマクロ環境がもたらしたものを確認するか、否定するかのどちらかだという。
ツイッター<TWTR>が4日続伸。前日にテスラ<TSLA>のマスクCEOとツイッターの経営陣との買収・非公開化に向けた提案を巡る協議が行われ、きょう中にも合意に達する見通しとの報道が伝わっている。
コカコーラ<KO>が上昇。取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。消費者がパンデミック前の行動をほぼ取り戻す中で、同社も長期間の苦悩から脱したことが示された。北米での需要回復が貢献。
アクサム・セラピューティクス<AXSM>が大幅安。新薬承認申請を行っている「AXS-07」について、特定された化学、製造、管理の問題が未解決であるとFDAからの通知を受けたことを明らかにした。
農機具のディア<DE>が5日続落。アナリストが投資判断を「買い」から「中立」に引き下げ、目標株価も従来の475ドルから450ドルに引き下げた。多くの好材料はすでに株価に織り込まれたと指摘。
百貨店のコールズ<KSS>に買いが強まっている。同業のJCペニーのオーナーであるサイモン・プロパティー<SPG>がコールズに対して1株68ドルでの買収案を提示したと伝わった。
不動産投信(REIT)のPSビジネス・パークス<PSB>が大幅高。投資会社のブラックストーン<BX>が約76億ドルで買収することで合意した。
コカ・コーラ<KO> 66.04(+0.79 +1.21%)
アクサム<AXSM> 30.55(-8.56 -21.88%)
ディア<DE> 385.81(-17.76 -4.40%)
コールズ<KSS> 60.13(+2.77 +4.83%)
サイモン・プロパティー<SPG> 126.51(+0.63 +0.50%)
PSビジネス<PSB> 187.83(+20.16 +12.02%)
ブラックストーン<BX> 112.14(+1.55 +1.40%)
アップル<AAPL> 162.46(+0.67 +0.41%)
マイクロソフト<MSFT> 280.24(+6.21 +2.27%)
アマゾン<AMZN> 2909.89(+22.89 +0.79%)
アルファベットC<GOOG> 2452.35(+60.07 +2.51%)
テスラ<TSLA> 989.45(-15.60 -1.55%)
メタ・プラットフォームズ<FB> 186.19(+2.08 +1.13%)
AMD<AMD> 90.02(+1.88 +2.13%)
エヌビディア<NVDA> 197.54(+2.39 +1.22%)
ツイッター<TWTR> 51.78(+2.85 +5.82%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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