アドビが決算受け下落 競争激化による逆風が示唆される=米国株個別
アドビ<ADBE>が下落。前日引け後に12-2月期決算(第1四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。ただ、第2四半期については予想を下回る見通しが示されている。競争激化による同社への逆風が示唆された格好となった。
アドビはロシアのウクライナ侵攻の影響で通期売上高が7500万ドル押し下げられるとの見通しも明らかにした。同社はロシアとベラルーシで全製品の販売を停止すると発表している。
アナリストからも目標株価を引き下げる動きが相次いでいる。「今回の決算は同社のデジタルメディア事業の新規売上高がピークに達するという見方を裏付ける内容で、同社が直面する逆風は一過性のものではなさそうだ」とのコメントも聞かれた。
(12-2月・第1四半期)
・1株利益(調整後):3.37ドル(予想:3.34ドル)
・売上高:42.6億ドル(予想:42.4億ドル)
デジタルメディア:31.1億ドル(予想:31億ドル)
クリエイティブ:25.5億ドル(予想:25.5億ドル)
ドキュメント・クラウド:5.62億ドル(予想:5.52億ドル)
・サブスク収入:39.6億ドル(予想:39.5億ドル)
・デジタルメディア部門の年間経常収入(ARR):125.7億ドル(予想:125.2億ドル)
(3-5月・第2四半期見通し)
・1株利益(調整後):3.30ドル(予想:3.35ドル)
・売上高:43.4億ドル(予想:44.0億ドル)
(NY時間10:44)
アドビ<ADBE> 428.40(-38.05 -8.16%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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