きょうも後半に突如売りが強まる展開=米国株後半
NY株式14日(NY時間15:36)
ダウ平均 34586.47(-151.59 -0.44%)
ナスダック 13824.77(+33.62 +0.24%)
CME日経平均先物 27050(大証終比:-50 -0.19%)
NY時間の終盤に入って米株式市場は再び急速に下落し、ダウ平均は一時400ドル超の下げ幅となった。上昇していたIT・ハイテク株も伸び悩む動き。先週の金曜、木曜日と同様に後半になると突如売りが強まる展開が続いている。
ウクライナ情勢とFRBの積極利上げへの警戒感が米株式市場を不安定にしているが、きょうはロシアのラブロフ外相が西側との対話継続をプーチン大統領に提案し、それが了承されたと述べたことで懸念はひとまず小康状態といっている。ウクライナ側も妥協案を示すとの観測も出ているようだ。
ただ、米国側の警戒は根強く、米国務省のプライス報道官は、「ロシアが外交的経路の追求望むかは明確でない。ロシア側に緊張緩和の兆候ない」と述べていた。また、米国防省も「ロシア大統領は警告なしか、ほぼゼロで侵攻の公算」とも述べている。
現在の株式市場のリスクは、ウクライナ情勢とFRBの積極利上げだが、ウクライナ情勢に関しては土曜日の米ロ首脳会談でも出口が見えず、今週中にもロシアが大規模な侵攻を行うのではとの警戒感は根強い。
一方、先週の強い米CPIやブラード・セントルイス連銀総裁のタカ派な発言で、市場はFRBの積極利上げへの期待を高めている。年内FF金利先物市場では、若干ではあるが、3月のFOMCを待たずに利上げを実施する可能性を織り込む動きが出ている。インフレは高いものの、あくまで緊急時ではないことから、可能性はかなり低いとも見られている。
ただ、0.25%ずつの利上げと仮定して、FRBによる年内7回の利上げを期待する見方は一層強まっている。年末までに1.75%-2.00%までの利上げを見込む動きだが、過度な利上げに否定的な見解も多い一方、そこまで利上げを実施しても景気後退に陥ることはないとの声も出ているようだ。
市場は明日の米生産者物価指数と今週の米FOMC議事録の公表を待っている状況。決算については概ね好調に推移しており、先週末時点でS&P500企業の利益は前年比31%増と予想されている。
IT・ハイテクや旅行関連は買われているものの、銀行やエネルギー、産業株は売りに押されている。
個別にグッドイヤー<GT>が急反発。同社は決算やインフレに対するコメントを受けて、先週末に27%急落していたが、きょうは買い戻しが強まっている。複数のアナリストが投資判断と目標株価を引き上げていた。急速な調整後に株価は公正な評価となっているという。
ソフトウエアのスプランク<SPLK>が上昇。シスコシステムズ<CSCO>が買収提案を行っていたことが伝わっている。ただ、交渉はここ数週間に決裂したようだ。シスコはスプランクに200億ドル強で買収提案を行ったと伝わっていた。
防衛関連のエアロジェット・ロケットダイン<AJRD>が下落。ロッキード・マーチン<LMT>が同社を44億ドルで買収する計画を断念すると発表した。
電気自動車(EV)のリビアン・オートモーティブ<RIVN>が上昇。著名投資家ジョージ・ソロス氏率いるソロス・ファンド・マネジメントが2021年第4四半期にリビアン株を約2000万株購入した。
スプランク<SPLK> 126.80(+12.29 +10.73%)
シスコシステムズ<CSCO> 53.09(-0.81 -1.50%)
エアロジェット<AJRD> 36.93(-2.15 -5.51%)
ロッキード・マーチン<LMT> 387.73(-8.46 -2.14%)
リビアン<RIVN> 63.47(+4.62 +7.85%)
グッドイヤー<GT> 16.06(+0.29 +1.81%)
アップル<AAPL> 168.90(+0.26 +0.15%)
マイクロソフト<MSFT> 295.31(+0.27 +0.09%)
アマゾン<AMZN> 3120.14(+54.27 +1.77%)
アルファベットC<GOOG> 2708.09(+25.49 +0.95%)
テスラ<TSLA> 876.71(+16.71 +1.94%)
メタ・プラットフォームズ<FB> 217.86(-1.69 -0.77%)
AMD<AMD> 116.24(+3.06 +2.70%)
エヌビディア<NVDA> 243.27(+3.78 +1.58%)
ツイッター<TWTR> 35.90(+0.06 +0.17%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。