アイカーン氏が委任状争奪戦を準備とマクドナルドに圧力＝米国株個別

　アクティビスト（物言う株主）として知られる著名投資家のアイカーン氏がマクドナルド＜MAC＞の取締役の争奪を巡ってプロキシー・ファイト（委任状争奪戦）を準備しているとマクドナルドに迫ったと伝わっている。ウォールストリート・ジャーナル（ＷＳＪ）が関係者の話として伝えた。

　アイカーン氏は多額のマクドナルド株を取得し、株主に利益をもたらすと考える改革を行うよう経営陣に圧力をかけようとしているという。同氏は豚の扱いを改善するよう働きかけており、妊娠クレーンの使用が完全に禁止されることを要望しているという。いつ委任状争奪戦を起こすと圧力をかけたかついては言及していない。

　マクドナルドは声明で、妊娠が確認された母豚のための妊娠ストールのない米国内のサプライチェーンを構築するという目標について、アイカーンとの活発な対話を行ってきたと述べた。

　マクドナルドの株価にはいまのところ影響はなく、小幅高で推移している。

※妊娠ストール
　子取り用の母豚を妊娠期間中（約１１４日間）に単頭飼育する個別の檻。

（NY時間14:08）
マクドナルド＜MCD＞　260.76（+0.91　+0.35%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美