GEが決算受け下落 サプライチェーン問題で売上高が予想に届かず=米国株個別
GE<GE>が下落。取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表しており、1株利益は予想を上回ったものの、売上高が予想を下回った。主力の航空機を始め、各事業部門とも予想を下回る売上高を計上している。サプライチェーン問題が圧迫した。
同社は3社への事業分割を計画しているが、それを主導しているカルプCEOにとって、第4四半期の決算はつまずきとなった。同CEOはインタビューで、ヘルスケア部門におけるサプライチェーン問題や、米風力発電の税額控除をめぐる不確実性を要因として挙げている。
主力の航空機事業の売上高も予想を下回ったが、パンデミックにより航空旅客数が減少し、航空会社や航空機メーカーに打撃を与えて以来、事業は圧迫され続けている。現在は回復基調にはあるものの、オミクロン株の感染拡大で、その回復が危ぶまれている。
10-12月期決算(第4四半期)
・1株利益(調整後):0.92ドル(予想:0.84ドル)
・売上高:203.0億ドル(予想:213.8億ドル)
パワー事業:46.6億ドル(予想:51.9億ドル)
再生可能エネルギー:41.9億ドル(予想:43.9億ドル)
航空機:60.8億ドル(予想:67.4億ドル)
ヘルスケア:46.3億ドル(予想:47.8億ドル)
・FCF:37.1億ドル
(通期見通し)
・1株利益(調整後):2.80~3.50ドル(予想:3.99ドル)
・FCF:55~56億ドル
・中核売上高:1桁台後半
(長期見通し)
・2023年度FCF:70億ドル超
(NY時間09:53)
GE<GE> 89.86(-7.05 -7.27%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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