大きく下げて週の取引終える、ナスダックは2020年3月以来の週間下げ幅=米国株概況
大きく下げて週の取引終える、ナスダックは2020年3月以来の週間下げ幅=米国株概況
きょうのNY株式市場、昨日のNY市場引け後に発表されたネットフリックス<NFLX>の決算において、1-3月期の会員数見通しが市場の失望を誘ったことからの大幅安の影響もあり、寄り付きからナスダックが大きく下げる展開に。ダウ平均もマイナス圏で始まるなどの動きが見られた。
ただ、これまで5営業日続落となっていたこともあり、その後はいったん反発。ダウ平均安値から400ドル以上上昇して34900ドルに迫るなどの動きが見られると、ナスダックもプラス圏に何とか浮上する動きを見せた。
しかし、株安の流れは継続。米FRBによる3月の早期利上げ期待が株の重しとなる格好に。ウクライナ情勢の緊迫化などの地政学的リスクからの株安も。終値の前日比は、ダウ工業株30種平均が450.02ドル安の3万4265.37ドル、ナスダック総合指数が385.10安の1万3768.92、S&P500が84.79安の4397.94。
序盤で売りが出た後、日用品などの上昇を支えにダウ平均がしっかりとなり、ナスダックも20%以上下げたネットフリックス<NFLX>はともかく、その他銘柄には買いが入る場面が見られた。米債利回りの低下などが株を支える形に。
ただ、株安の勢いは強く、ダウ平均は高値から600ドル以上下げて大きくマイナスに。マクドナルド<MCD>やP&Gなど、一部を除いてマイナス圏で引ける形となった。
オミクロン株による感染拡大の影響がディズニーやボーイング<BA>の売りが特に目だった。
ナスダックはネットフリックス<NFLX>が21%超の下げで引けるなど、大幅安となった。ツイッター<TWTR>が6.6%安、アマゾン<AMZN>が6%近い下げなど、GAFA関連は軒並みの下げに。朝方はプラス圏推移が目立ったアルファベット(グーグル)が2.5%安となるなど、全般に重い展開。
ナスダックは今日の下げで週の下げ幅が7.5%に達し、パンデミック最中の2020年3月以来の下げに。
アルファベット(C) 2601.84(-68.29 -2.56%)
フェイスブック 303.17(-13.39 -4.23%)
ネットフリックス 397.50(-110.75 -21.79%)
テスラ 943.90(-52.37 -5.26%)
アマゾン 2852.86(-180.49 -5.95%)
エヌビディア 233.74(-7.76 -3.21%)
ツイッター 34.82(-2.46 -6.60%)
ダウ採用銘柄
ボーイング 205.44(-8.75 -4.09%)
ビザ 205.93(-8.42 -3.93%)
シェブロン 126.91(-1.54 -1.20%)
ディズニー 137.38(-10.24 -6.94%)
ファイザー 52.79(-1.26 -2.33%)
MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
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