ダウ平均は続伸 IT・ハイテク株への売り止まらず、ナスダックは2%近く急落=米国株前半
NY株式16日(NY時間13:34)
ダウ平均 35996.36(+68.93 +0.19%)
ナスダック 15265.66(-299.92 -1.93%)
CME日経平均先物 28900(大証終比:-100 -0.35%)
きょうのNY株式市場、IT・ハイテク株への売りが再び強まっており、ナスダックは2%近くの下落となっている。FRBは前日のFOMCで3月の資産購入終了と来年3回の利上げ見通しを示した。市場では金利上昇期待が高まっており、高バリュエーションのIT・ハイテク株への見直しは依然として続いている模様。
きょうは銀行株の上昇が目立ち相場をサポートしている。来年のFRBの利上げで大手銀行株は恩恵を受けるとのアナリストのレポートが伝わっていた。
ただ、市場からは「オミクロン株の感染拡大が景気回復が停滞した場合のFRBの免罪符になる」、「FRBは来年3回利上げの可能性を示唆したが、それは実現しない」との声も出ているようだ。直近のマクロデータからはFRBのタカ派シフトは理に適っているが、今後、インフレ圧力は緩和する可能性が高く、財政支援も縮小する。成長の勢いも鈍化が予想され、3回の利上げは実現できないという。
きょうは住宅建設株が下落。レナー<LEN>が決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を下回ったほか、第1四半期の見通しも新規受注、出荷、住宅粗利益率とも予想を下回ったことが嫌気されている模様。
銀行株のほか、エネルギーや医薬品が上昇。一方、IT・ハイテク株のほか、航空、小売が軟調。
個別にAT&T<T>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げた。2022年半ばまでに同社のバリュエーションを解き放つ多くの材料が見込まれると指摘。具体的にはワーナーメディアとディスカバリーの合併手続き完了を指摘している。これはより明確で的を絞ったコミュニケーション事業を提供するという。
アドビ<ADBE>が決算(第4四半期)を受け大幅安。第1四半期と2022年度通期のガイダンスが予想下回ったことを嫌気。アナリストからは、2四半期連続で軟調に推移しており、投資家は同社が新たな逆風に直面していることにますます警戒する可能性を指摘した。
レナー<LEN> 109.61(-3.48 -3.08%)
AT&T<T> 23.68(+1.51 +6.79%)
アドビ<ADBE> 563.05(-67.28 -10.67%)
アップル<AAPL> 173.77(-5.53 -3.08%)
マイクロソフト<MSFT> 326.80(-7.85 -2.35%)
アマゾン<AMZN> 3387.70(-78.60 -2.27%)
アルファベットC<GOOG> 2906.93(-40.44 -1.37%)
テスラ<TSLA> 936.59(-39.40 -4.04%)
メタ・プラットフォームズ<FB> 336.48(-5.18 -1.52%)
AMD<AMD> 138.61(-7.89 -5.39%)
エヌビディア<NVDA> 285.70(-18.90 -6.20%)
ツイッター<TWTR> 43.14(-0.93 -2.11%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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