クロロックスは好決算も一部のアナリストからは慎重な見方も=米国株個別
洗剤など家庭用品メーカーのクロロックス<CLX>が前日引け後に7-9月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。清掃用洗剤の需要が力強かった。ただ、通期につては従来の見通しを据え置いている。
同社は声明で「厳しい環境にもかかわらず、ポートフォリオ全体で予想を上回る需要が見られ、2022会計年度は堅調なスタートを切れた」と述べた。また、「供給問題の回復に進展が見られ、市場シェアの維持または獲得に貢献した」とも語った。
ただ、一部のアナリストからは慎重な見方も出ている。コスト圧力が3億ドルから3.5億ドルに高まることが予想され、見通しは幾分リスクの高い想定だという。第1四半期の好調な売上高は小売業者の在庫正常化に伴う前倒し面も大きく、その大部分は第2四半期に反転することも想定されるという。投資判断を「売り」に引き下げ、目標株価も147ドルに引き下げた。
株価は上昇しているものの、数字の割には上値が重い雰囲気もあるようだ。
(7-9月・第1四半期)
・1株利益(調整後):1.21ドル(予想:1.03ドル)
・売上高:18.1億ドル(予想:17.0億ドル)
家庭用品:4.42億ドル(予想:3.95億ドル)
ライフスタイル:3.11億ドル(予想:2.95億ドル)
ヘルス&ウェルネス:7.45億ドル(予想:7.14億ドル)
海外:2.88億ドル(予想:2.87億ドル)
・中核売上高:-5%(予想:-11.9%)
・粗利益率(調整後):37.0%(予想:36.0%)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):5.4~5.7ドル(予想:5.44ドル)
・売上高:-2~-6%
(NY時間10:03)
クロロックス<CLX> 164.94(+1.54 +0.94%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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