ＧＥが決算受け上昇 ＦＣＦが予想上回る＝米国株個別

　ＧＥ＜GE＞が上昇。取引開始前に７－９月期決算（第３四半期）を発表し、売上高は予想を下回ったものの、１株利益は予想を上回った。注目が集まっている工業部門フリーキャッシュフロー（ＦＣＦ）は１７．３億ドルと予想を上回っている。パワー事業の売上高は予想を上回ったものの、そのほかの再生可能エネルギーなどは予想を下回った。

　通期見通しは１株利益は上方修正したものの、ＦＣＦについては従来の予想レンジ幅を縮めるに留まっている。全体的には底堅い決算ではあったものの、同社は２０２２年もサプライチェーン問題やインフレ圧力が続くとの見方を示したこともあり、株価は小幅な上げに留まっている。

７－９月期決算（第３四半期）
・1株利益（調整後）：0.57ドル（予想：0.43ドル）
・売上高：184.3億ドル（予想：193億ドル）
　　パワー事業：40.3億ドル（予想：38.3億ドル）
　　再生可能エネルギー：42.1億ドル（予想：46.1億ドル）
　　航空機：54億ドル（予想：56億ドル）
　　ヘルスケア：43.4億ドル（予想：45.7億ドル）
・工業部門FCF：17.3億ドル（予想：10.8億ドル）

（通期見通し）
・1株利益（調整後）：1.80～2.10ドル（従来：1.20～2.00ドル）（予想：1.96ドル）
・工業部門FCF：37.5～47.5億ドル（従来：35～50億ドル）（予想：40億ドル）

（NY時間11:29）
ＧＥ＜GE＞　107.82（+2.52　+2.39%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美