【新興国通貨】政治的混乱を嫌気して売りが広がったレアルに買い戻し入る<ブラジルレアル>
【新興国通貨】政治的混乱を嫌気して売りが広がったレアルに買い戻し入る<ブラジルレアル>
ここ2週間売りが目立っていたブラジルレアル。リスク警戒感から新興国通貨全般に売りが優勢な局面でも、際立って売りが目立っていた。背景にあるのが現政権への不満が広がっていること。新型コロナの感染拡大が深刻な同国で、ワクチン購入を巡って政府高官の収賄疑惑が浮上。政府の購入担当者が更迭されるなどの事態を受けて、不満が一気に広がった。ボルソナロ大統領は当初疑惑を黙認したとして批判されていたが、さらにここにきて自身の下院議員時代の汚職疑惑が浮上し、レアル売りがさらに強まる格好となった。
しかし、週明けの中南米市場でレアルの買い戻しが優勢に。ブラジル中銀の調査で、同国のエコノミストによる2022年末時点での政策金利見通しが引き上げられたことなどがレアルの買い戻しの材料となった。
先週5.31台を付けていたドルレアルは5.16台での推移に。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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