トレードデスクが好決算や株式分割も大幅安 ガイダンス提供に慎重姿勢示す＝米国株個別

　オンライン広告のザ・トレードデスクが大幅安。１－３月期決算（第１四半期）を発表しており、１株利益、売上高とも予想を上回った。１対１０の株式分割も発表するなど良好な内容ではあった。

　しかし、株価は冴えない反応を示している。市場からは、ガイダンスに対するコメントが嫌気されている模様。同社は第２四半期の売上高とＥＢＩＴＤＡの見通しは公表したが、１株利益の見通しは公表していない。同社はパンデミックによる不確実性があり、それは広告事業に大きく影響することから、１株利益の見通しは見送ったと説明している。

　「広告を出稿している多くの企業同様、われわれの事業の見通しは不透明な時期に直面している。情勢の変化や追加の行動室内待機命令など、当社の管理が及ばない問題が業績に影響を与える可能性がある」と述べた。

（１－３月・第１四半期）
・1株利益（調整後）：1.41ドル（予想：0.79ドル）
・売上高：2.20億ドル（予想：2.19億ドル）

（４－６月・第２四半期見通し）
・売上高：2.59～2.62億ドル（予想：2.53億ドル）
・EBITDA（調整後）：8400万ドル以上（予想：8110万ドル）

（NY時間10:28）
ザ・トレードデスク　534.88（-126.55　-19.13%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美