【中銀チェック】量的緩和のペース減速への期待が広がる~カナダ中銀
【中銀チェック】量的緩和のペース減速への期待が広がる~カナダ中銀
本日23時にカナダ中銀の金融政策理事会の結果が発表され、0時にマックレム中銀総裁の会見が予定されている。
政策金利については、現行の0.25%での維持が見込まれている。中銀は長期的に現水準を維持する姿勢を堅持すると見られる。
注目されているのは量的緩和の縮小について。カナダ中銀はここにきての景気回復が当初の見通しを上回っているという見解を示しており、昨年3月に導入した緊急の流動性供給プログラムであるタームレポを通じた資金供給オペを5月10日付で打ち切ることを発表するなど、金融政策の正常化に向けた動きを広げている。
市場では現行の量的緩和(債券購入プログラム)について、週40億カナダドルのペースを30億カナダドルに引き下げるという見方が広がっている。
予想前後の引き下げは想定済みも、それ以上の引き下げや、終了に向けた印象付け、さらに2023年末まで現状維持とガイドラインで示している政策金利について、引き上げ時期の前倒しの可能性などを示してくるようだと、カナダ買いの動きに。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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