修正:反発、OPECプラスの増産でも買い強まる=NY原油概況
NY原油先物5月限(WTI)(終値)
1バレル=61.45(+2.29 +3.87%)
ニューヨーク原油は反発。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比2.29~2.30ドル高。その他の限月は2.32~2.50ドル高。
石油輸出国機構(OPEC)プラスが段階的な増産で合意したが売りが強まることはなく、値を上げて引けた。サウジアラビアの自主減産終了も含めて、OPECプラスは5~7月にかけて合計で日量200万バレル超増産するが、需給見通しが改善しているなかで吸収可能とみられている。
米国のグランホルム・エネルギー長官とサウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相が電話会談し、グランホルム氏が「手頃で信頼できるエネルギーの確保に向け、国際協調が重要であることを再確認した」と述べたことも好感された。米国の政権交代以降、サウジアラビアと米国に表立ったやりとりがなく不安視されていたものの、産油国間の協力関係構築が期待された。
OPECプラスは減産目標を5、6月に日量35万バレル、7月は同40万バレル程度縮小する。日量100万バレルの自主減産を実施しているサウジアラビアは5月に日量25万バレル、6月に35万バレル、7月に40万バレル増産し、自主減産を終了する。
時間外取引で5月限は堅調に推移する場面はあったが上値は重く、一時58.86ドルまで軟化。ただ、通常取引開始後は底堅く、終盤にかけては61.75ドルまで上昇した。
MINKABU PRESS
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執筆者 : MINKABU PRESS
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