ポンド高が続く 英中銀は過度なポンド上昇は容認しないとの指摘も=NY為替
NY時間の終盤に入ってポンドドルは再び買いが強まっており、1.41ドル台に再び上昇している。ポンドドルは2018年4月以来の高値に上昇しているが、市場からは1.42ドルを目指すとの声も出ているようだ。前日はジョンソン英首相が段階的な封鎖措置解除のマイルストーンを公表していたが、市場は概ね好感している模様。また、本日は1月の英雇用統計が発表され、ポンドはポジティブな反応を示していた。英失業率は12月に上昇したものの、企業は1月に入ってから採用を増やしていたことが示されている。それと伴に失業手当を受給する人も減少しており英労働市場の改善が示されていた。
一方、力強い上昇トレンドを持続しているポンドだが、英中銀は過度なポンドの上昇は容認しない可能性があるとの指摘も出ている。直近の英中銀はマイナス金利導入を先送りし、ポジティブな見通しを示しているが、これ以上、ポンドが急速に上昇し続けると、景気回復に足かせになる可能性があり、これ以上の英中銀からのサポートは期待できないという。
また、英国債市場でも長期金利の急ピッチな上昇が見られている。
GBP/USD 1.4113 GBP/JPY 148.56 EUR/GBP 0.8614
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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