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ドル高強まる展開、ドル円は106円台に

見通し 

ドル高強まる展開、ドル円は106円台に

ユーロドルは1.21割れ、ドル全面高基調

ロンドン市場で一時調整も続かず

【東京市場】ドル高優勢

ドル円は105円60銭台まで上値を伸ばした。休場明けとなる米債券時間外取引で10年債利回りが朝方1.2484%前後と上昇してスタートしたことを受けたドル買いや、昨日バブル以来となる3万円台に乗せた日経平均が続伸で始まり、一時30700円台と昨日から600円を超える株高となったことを受けた円売りの動きがドル円を支えた。
 その後高値から株に利益確定売りが入ったこともあり、ドル円も105円40銭台に値を落とす展開となっている。

 ユーロドルは1.2120前後から一時1.2150台まで上値を伸ばした。株高の動きがリスク選好のドル売りを誘った形。ユーロ円は円安とユーロ高ドル安の両面から上昇を見せ、朝の127円70銭前後から128円20銭台まで上値を伸ばしている。

 NY原油の上昇が目立ち資源国通貨も軒並みの大きな上昇。豪ドル円は81円90銭前後から82円40銭超えまでの上昇を見せた。テキサス州を襲う大寒波でエネルギー需要が拡大するとの思惑や、緊迫化する中東情勢への懸念などがNY原油高を誘い、資源国通貨全般の買いにつながっていると見られる。

【ロンドン市場】いったんドル高に調整

 ドル円が105円18銭を付け、東京市場の105円台後半からの調整が強まるなど
ドル全面高に対する調整が入る展開に。ユーロドルも1.21台前半から1.21台後半へユーロ高ドル売りの流れ。
ある程度振幅を交えながらの展開で、高値警戒でのドル売りと、ドル高基調継続期待のドル買いが交錯した格好。

 ユーロに関しては2月の独ZEWの好結果や、ユーロ圏GDP改定値の速報値からの上方修正なども
ユーロ買いにつながった面も。

【NY市場】ドル高強まる

 ロンドン市場の調整が一服すると、再びドル高の動きに。
米追加経済対策からのインフレ期待が広がり、米債利回りが1.3%台に乗せる中で
ドルが一気に買われドル円は105円台後半、ユーロドルは1.21割れに。
その後の戻りも鈍い中で、夕方にドル円は106円台に。ユーロドルも1.2120台への調整から1.2100前後へ。

【本日の見通し】ドル高基調継続

 ドル円がNY市場で106円台を付けるなど、ドル高基調が強まる展開となっている。
ロンドン市場で一時105円18銭前後まで調整が入ってからのドル高で
勢いを感じさせる展開。ユーロドルも1.2169から1.21割れを付けており、
ドル全面高基調。
ユーロに関してはNY午前に値を落としてからいったん少し調整が入り
その後は1.2100前後がしっかりとしているだけに
もう一度しっかり1.2100を割り込んで下をトライするとさらにドル買いが強まる可能性も。

 今晩は米小売売上高やFOMC議事録などのイベントが控えているが
よほどのサプライズがない限りは状況は変わらずか。

【本日の戦略】ドル買い

 高値でのドル買いには警戒感も流れはまだ上。
スウィングは押し目待ち、デイトレは買いからの回転で
調整が入るとすぐに見切り、回転を意識。
ターゲットは107円超えか。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

-+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《2/16 火曜日》
    ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  105.38  1.2129  127.80
高値  106.07  1.2169  128.38
安値  105.18  1.2095  127.72
終値  106.04  1.2106  128.36
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《2/16 火曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  30467.75 +383.60
DOW   31522.75 +64.35
S&P    3932.59 -2.24
Nasdaq  14047.50 -47.97
FTSE   6748.86 -7.25
DAX   14064.60 -44.88
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《2/16 火曜日の商品市場》
NY原油先物3月限(WTI)(終値)
1バレル=60.05(+0.58 +0.98%)
NY金先物4月限(COMEX)(終値)
1オンス=1799.00(-24.20 -1.33%)
+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《2/16 火曜日に発表された主な経済指標》

【日本】
第3次産業活動指数(12月)13:30
結果 -0.4%
予想 -0.6% 前回 -0.7%(前月比)

【ユーロ圏】
ドイツZEW景況感指数(2月)19:00
結果 71.2
予想 59.5 前回 61.8

ユーロ圏GDP・改定値(第4四半期)19:00
結果 -0.6%
予想 -0.7% 前回 -0.7%(前期比)
結果 -5.0%
予想 -5.1% 前回 -5.1%(前年比)

【米国】
ニューヨーク連銀製造業景気指数(2月)22:30
結果 12.1
予想 6.0 前回 3.5

対米証券投資(12月)17日6:00
結果 1210億ドル
予想 N/A 前回 1492億ドル
+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《2/16 火曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【日本】
*黒田日銀総裁
現在の緩和をしっかり実施し経済を支える
資本の蓄積を促すことで生産性を高めていくことが極めて重要
日銀は日本経済の持続的な成長に最大限貢献していく

*麻生財務相
急上昇に備えて、国債利回りを監視する必要がある
世界的に各国で財政状況が悪化する中、日本の財政状況も大幅に悪化した
新型コロナ感染拡大に伴う危機モードから財政回復にいつ移行するかが重要
G7加盟国は、財政支援を撤回する時期ではないことに同意している
バブル以来となる3万円を超えた株価については、コメントすることはない

*黒田日銀総裁
政策点検、YCCやマイナス金利自体の見直し考えてない。
政策点検、枠組み維持して効果的・持続的な緩和行うため。
2023年でも物価2%目標の達成は難しい。
展望リポートの期間内に物価2%到達見通しになってない。
政策点検で物価目標に近付くこと明らかにしたい。
これまでの努力が全く効果なかったわけではない、物価目標で。
量的・質的緩和もYCCも財政ファイナンスではない。
出口の際の長期金利の異常な上がり方は好ましくない。
金融緩和の出口で国債発行コストが上がるのは当然。
物価目標実現遠く、具体的な出口議論は適切ではない。
国債をいくら発行するかは政府・国会が決めること。

【豪州】
*豪中銀議事録(2月2日開催分)
インフレと失業の目標を達成には数年かかる
当面の間「非常に重要な」金融支援が必要になると見込んでいる
債券購入プログラムは金利の引き下げに寄与し、為替レートの低下に貢献
こうした状況から金融刺激策の撤回を検討するのは時期尚早と見られる

【ユーロ圏】
*ビルロワデガロー仏中銀総裁
いくらかの企業はコロナ危機を生き抜けないこと懸念。
総額1300億ユーロの政府保証融資は大半が返済されるだろう。
いくらかの企業は持続するために資本注入が必要に。
フランスの預金者に対するマイナス金利適用はない。
ビットコインは通貨ではない。

*独ZEW
消費、小売り取引などが特に強く回復すること期待。
インフレ期待の上昇をともなう。
今後6カ月以内で独経済が成長軌道に復帰すると確信。

【米国】
*ボウマンFRB理事
感染拡大の中で回復のペースは緩やか。
失業率のデータは実際の失業者を過小評価。
現在は満足する時ではない。
FRBは目標に到達するまで緩和維持。
下期に景気が上向いても、経済はなお道半ば。

*ジョージ・カンザスシティー連銀総裁
テレワークの普及は商業不動産市場に影響。
商業不動産の緊張は金融市場の障害となる可能性。
景気回復は現状では不確実でまちまち。
パンデミックは不動産市場の構造変化を急させている。
下半期の米経済はさらに堅調な景気回復を予想。

*デーリー・サンフランシスコ連銀総裁
過度のインフレは現在考慮すべきリスクでない。
インフレ圧力は下向き。
間近に望ましくないインフレが迫っているとは考えていない。
インフレへの恐怖は何百万もの雇用を圧迫する可能性。
+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《本日予定されている主な経済指標》

【日本】
機械受注(12月)8:50
予想 -6.1% 前回 1.5%(前月比)
予想 -3.0% 前回 -11.3%(前年比)

通関ベース貿易収支(1月)8:50
予想 -6250.0億円 前回 7496.0億円
予想 4970.0億円 前回 4771.0億円(季調済)

【英国】
消費者物価指数(1月)16:00
予想 -0.4% 前回 0.3%(前月比)
予想 0.6% 前回 0.6%(前年比)
予想 1.3% 前回 1.4%(コア・前年比)

生産者物価指数(1月)16:00
予想 0.2% 前回 0.3%(出荷・前月比)
予想 -0.4% 前回 -0.4%(出荷・前年比)
予想 0.5% 前回 0.8%(仕入・前月比)
予想 0.6% 前回 0.2%(仕入・前年比)

小売物価指数(1月)16:00
予想 -0.4% 前回 0.6%(前月比)
予想 1.3% 前回 1.2%(前年比)
予想 1.4% 前回 1.4%(除くモーゲージ利払い・前年比)

【南アフリカ】
消費者物価指数(1月)17:00
予想 0.5% 前回 0.2% (前月比)
予想 3.3% 前回 3.1%(前年比)

実質小売売上高(12月)20:00
予想 -2.3% 前回 -4.0%(前年比)

【米国】
MBA住宅ローン申請指数(12日までの週)21:00
予想 N/A 前回 -4.1%(前週比)

生産者物価指数(1月)22:30
予想 0.4% 前回 0.3%(前月比)
予想 0.9% 前回 0.8% (前年比)
予想 0.2% 前回 0.1%(食品エネルギー除くコア・前月比)
予想 1.1% 前回 1.2%(食品エネルギー除くコア・前年比)

小売売上高(1月)22:30
予想 1.0% 前回 -0.7%(前月比)
予想 0.9% 前回 -1.4%(自動車除くコア・前月比)

設備稼働率(1月)23:15
予想 74.8% 前回 74.5%(前月比)

鉱工業生産指数(1月)23:15
予想 0.4% 前回 1.6%(前月比)

企業在庫(12月)18日0:00
予想 0.5% 前回 0.5%(前月比)

【カナダ】
消費者物価指数(1月)22:30
予想 0.5% 前回 -0.2%(前月比)
予想 0.9% 前回 0.7%(前年比)

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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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