東京株式(大引け)=304円安、主力ハイテク株安で反落も値上がり銘柄多い
4日の東京株式市場は前日までの上昇の反動から利益確定の売りが優勢となり、日経平均株価は300円を超える下落となった。
大引けの日経平均株価は前営業日比304円55銭安の2万8341円95銭と4日ぶり反落。東証1部の売買高概算は13億4443万株、売買代金概算は2兆8045億8000万円。値上がり銘柄数は1116、対して値下がり銘柄数は984、変わらずは91銘柄だった。
きょうの東京市場は、前日の米国株市場で主要株価指数が高安まちまちの展開となったことを受け、リスク選好の動きが一服、朝方から主力株中心に利食われる銘柄が多くなった。特に、半導体関連や電子部品関連株などへの売りが続いた。一方、新型コロナウイルスの感染拡大を背景に売り込まれた景気敏感株が買い戻される動きも継続した。本格化する企業の決算発表は好調なものが多く、好決算銘柄などへの買いを中心に値上がり銘柄数は1100を超え値下がり銘柄数を上回った。個別ではソニー<6758>が業績上方修正を受けて商いを伴い大きく買われたが、この物色の流れが他の主力ハイテク銘柄には広がらなかった。ただ、売り買いは活発で全体売買代金は2兆8000億円と活況だった。
個別では、花王<4452>、エムスリー<2413>が大幅安、任天堂<7974>なども売られた。日本電産<6594>が値を下げ、東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>、TDK<6762>なども安い。GMOペパボ<3633>、ラクスル<4384>が急落、サンケン電気<6707>も大きく値を下げた。Zホールディングス<4689>、キッコーマン<2801>なども下落した。
半面、ソニーが群を抜く売買代金をこなして大幅高に買われ、ソフトバンクグループ<9984>も堅調。日立製作所<6501>が高く、日本航空<9201>も買いが優勢だった。東芝<6502>も上昇した。野村ホールディングス<8604>、NTT<9432>なども堅調。システムソフト<7527>がストップ高に買われ、ユー・エム・シー・エレクトロニクス<6615>も値を飛ばした。マネックスグループ<8698>も物色人気。
出所:MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
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